2019.07.18 08:38

【2019参院選 高知・徳島】舌戦最終盤へ 3割が投票先未定

記者座談会で情勢展望
 参院選徳島・高知選挙区の1議席をめぐる戦いは、21日の投開票まで残り3日となった。2度目の合区選挙は、事実上の与野一騎打ちの構図で、自民党現職が野党統一の無所属新人に先行する展開となっている。選挙ムードは低調のまま終盤を迎えており、各陣営は支持拡大への訴えをさらに強める構え。高知新聞社の現地取材や世論調査、徳島新聞社による徳島県の分析も加え、担当記者の座談会で情勢を展望した。

徳島・高知選挙区立候補者(届け出順。カッコ内数字は当選回数)
石川新一郎65 諸派 ・新
高野光二郎44 自民 ・現(1)(公明推薦)
松本 顕治35 無所属・新
野村 秀邦69 無所属・新


街頭からの訴えに耳を傾ける有権者(10日、高知市)
街頭からの訴えに耳を傾ける有権者(10日、高知市)
【総括】3割が投票先未定
 A 終盤戦に入っても選挙ムードは盛り上がってないな。

 E 2016年の前回に続き、高知、徳島の県境をまたぐ合区の戦い。今回も「候補の姿が見えない」「合区はいかん」という声が強いよ。

 C 3候補全員が徳島出身だった3年前と打って変わって、今回は高野、松本とも高知が地盤だ。世論調査で高知県民の関心度は66・8%と前回より7・3ポイント上がった。

 D それでも、投票率が初めて50%を切った6年前より低いよ。やはり合区の弊害が大きいんじゃないか。

 B 選挙期間中に有権者との接点が少ないだけでなく、「公示前から姿が見えない」という声をよく聞いた。高野は公示前に、知名度の低い徳島の活動を重視したからね。

 A 盛り上がり不足の一因は野党勢にもある。松本が統一候補に決まったのは5月末。さすがに遅すぎる。

 B 立憲民主高知県連代表の衆院議員、武内則男が独自候補を擁立すると言って引っ張り続けた。責任を問う声をあちこちで聞いたよ。

 E 武内だけの責任じゃないだろう。旧民進の分裂、共産アレルギー、2県の調整が要る合区…。複数の要因が重なった結果だ。

 C いずれにしても投票率が気になる。せめて高知県では過去最低、全国最低だった前回の45・52%は超えてもらいたい。

 A 徳島は高知以上に低調で、「投票率が40%を割り込むのでは」との声も聞く。合区の弊害が地域の民主主義まで崩しているように思えるよ。

 D 今回は合区に加え、比例代表に「特定枠」も導入された。非拘束名簿式とは別に優先的に当選する枠を構える制度だが、非常に分かりにくい。

 C 選挙区から漏れた自民現職を救うための党利党略と言われても仕方がない。

 A 終盤の世論調査では、全体に高野がリードし、特に徳島で引き離している。

 D ただ、高知の有権者の31・8%、徳島では44・1%が投票先をまだ決めていない。

 B 松本は高知では追い上げているし、無党派層では高野より浸透しているよ。

 E それだけに、松本陣営は投票率向上に躍起だ。SNS(会員制交流サイト)を積極的に活用して投票を呼び掛けている。

 B SNS活用は高野陣営も同じ。両候補とも知名度が高いとは言えないから、使えるツールは駆使している印象だ。

 C 年金問題や消費税増税の是非について両者がそれぞれの立場から訴え、論点は明確だ。残された時間は短いが、政策論争の深まりを期待したいね。

 E 政治団体「NHKから国民を守る党」の石川、無所属の野村は、高知、徳島両県で活動が見えない。
...

この記事の続きをご覧になるには登録もしくはログインが必要です。


関連記事

もっと見る



ページトップへ