2019.07.17 08:35

引きこもり 高知でも苦悩 「就労より心のケアを」国に支援訴え

県内の引きこもり家族会による体験就労で木質ペレットの加工に取り組む引きこもり当事者(南国市内)
県内の引きこもり家族会による体験就労で木質ペレットの加工に取り組む引きこもり当事者(南国市内)
 5月に発生した川崎市の20人殺傷事件。その4日後に東京都練馬区で起きた元農林水産事務次官による長男殺害事件―。川崎市では自殺した容疑者(51)が、練馬区では被害者(44)が「引きこもり傾向があった」とされ、社会に衝撃が走った。1990年代から指摘されてきた引きこもり問題。社会で居場所を失った人やその家族に、この国はどう向き合ってきたのか。高知県内の関係者も支援の手薄さを訴えている。 

 数年前のこと。

 高知市の住宅街にある駄菓子屋で、高知市高齢者支援センター出張所の女性相談員(社会福祉士)が廊下から2階に向かって声を上げた。

 「お母さんが介護サービスを受けないかんがね。部屋から出てこれる?」

 室内にいる50代の男性から「はい」と返事はあるが、ドアは閉まったまま。男性は中学時代から40年間、家に引きこもっていた。

 男性の世話をしてきた80代の母親が、認知症の悪化によりグループホームに入所することになった。「残される男性をこのままにはできない」。相談員は意を決し、保健師と一緒にドアを開けた。...

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カテゴリー: 社会医療・健康ニュース


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