2019.07.11 08:35

文化香る馬路へ奮闘中 東京の女性画家 Jターン 中学生指導や絵の具作り

馬路村に移住した画家の上村菜々子さん。ユズの木や魚梁瀬杉を使った絵の具作り教室を開いた(馬路村馬路)
馬路村に移住した画家の上村菜々子さん。ユズの木や魚梁瀬杉を使った絵の具作り教室を開いた(馬路村馬路)
 東京で活動していた画家の女性がこの春、安芸郡馬路村の地域おこし協力隊員として移住した。「これまでの経験を懐深く受け止めてくれる場所」と話し、学校での美術指導のほか、村の素材を使った絵の具作りの教室を開くなど奮闘中。村内各所を“キャンバス”にした作品制作にも意欲を燃やしている。

 上村菜々子さん(31)=香南市出身。多摩美術大学大学院を修了後、中学校の美術講師をしながら今年3月まで東京で創作活動に励んでいた。蜜蝋(みつろう)を画材に使い、本県でも個展を開いている。

 父親の体調悪化をきっかけに帰郷を決意。教職などいくつか選択肢があった中、交流を持った村の地域おこし協力隊員の案内で2月、初めて馬路村を訪れた。村の文化振興について山﨑出村長らの熱い思いを聞くうち、「画家として求められ、画家として仕事ができると思った」。翌日に面接を予定していた別の就職先は断った。

 美術専門の教員がいない馬路中学校などで絵を教える。今月9日には、大人向けの絵の具作り教室を初めて開催。村特産のユズの木の粉末で黄色、魚梁瀬杉で茶色を出しており、上村さんは「商品化も見据えたい」。

 今秋には、自身のアトリエがある建物に壁画を描く計画。近くの村郷土館もアートを生かして活性化できないか思案中という。上村さんは「やりたいことをちゃんと応援してくれる環境が村にはある。これまでの経験を還元していきたい」と張り切っている。(北原省吾)

7/18まで公開制作
 上村さんは11~18日まで、魚梁瀬森林公園オートキャンプ場で公開制作を行う(16日は休み)。遊具「スラックライン」のロープを固定するアンカーブロック(約90センチ四方)に絵を描く。3連休中はピザ焼き体験、バルーンアートも行われる。期間中、キャンプ場は入場無料。

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カテゴリー: 主要文化・芸能移住安芸社会


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