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2019.06.19 08:29

続・灰まで焼け 高知県大3万8000冊処分のその後(9)何を残すか手を尽くす

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 図書館の現場では、本を手放す「除籍」が常に行われているが、除籍後の再利用や処分については研究調査は多くない。「本を生かそう、保存し活用しつづけよう。そのために知恵を出し合おう」と取り組む東京多摩地域のNPO「共同保存図書館・多摩」理事長の座間直壮さん(74)と、事務局長の堀渡・白百合女子大教授(67)に、除籍の実際について話を聞いた。 

 東京は23区と、その西にある多摩地域などで構成されている。多摩地域には30の自治体があり、2人はそれぞれ調布市と国分寺市の市立図書館長を務めた経験者。

 NPOは、多摩デポジットライブラリー(愛称・多摩デポ)とも呼ばれ、目指すのは、複数の図書館が除籍した資料を共同で保管し、利用し合える資料保存センターの実現だ。会員は約130人。ブックレットの刊行や講座などさまざまなことに取り組む。

 図書館が本を除籍する際、その本を必要としている別の図書館を探し出す仲介も行っている。また、2016年には多摩地域の図書館の蔵書状況を素早く表示する「TAMALAS(タマラス)」をカーリル(図書検索サービス企業)と開発、稼働させている。多摩地域内でその本を保有している図書館がどれぐらいあるのかを示し、司書たちに除籍か保存かの判断材料にしてもらう。…

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