2019.06.18 08:31

続・灰まで焼け 高知県大3万8000冊処分のその後(8)「域学共生」の理念は

 高知県立大が本の大量焼却へ向かっていく中、県内の読書環境はどうだったのだろう。そもそも図書館自体がない町村は10カ所に上り、図書館サービスを受けたいのに受けられない人たちがたくさんいる。

図書サービスのない地域
 2017年に新しく建て直した永国寺キャンパスの図書館は、もともと旧館にあった蔵書が入りきらない設計だった。それが、大量に本を燃やすきっかけになっている。

 もともとあるものが入らないというのは、設計が小さ過ぎるのではないかと尋ねると、野嶋佐由美学長は「限りがなければ、大きい方が良いに決まっているじゃないですか。ある一定の現実の中で、当時の人たちが考えて決めたこと。それは尊重したいと思う」と答えた。つまり、たくさんお金があれば大きな図書館を造れたが、現実はそういかないということだろう。

 だがこうした財政的な理由が述べられる一方で、価値を失っていない本を大量に焼き、そのための焼却費用を払っている。そして、格安などでの譲渡案が学内で出た時、それを疑問視したのは、大学の財務部署だったという。...

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カテゴリー: 教育灰まで焼け社会


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