2016.02.15 10:31

過去最高8176人が土佐路疾走 高知龍馬マラソン

龍馬マラソン2016のスタート風景。8176人がコースを埋め尽くした(高知市の高知県庁前)

高知龍馬マラソンをにらみ、特設コーナーを設置した大型スポーツ店(高知市)

 早春の土佐路を彩る市民参加型フルマラソン「高知龍馬マラソン2016」(高知陸上競技協会、高知県、高知市、南国市、土佐市、高知新聞社、高知放送など主催)が2月14日、日本陸連公認の高知龍馬マラソンコースで行われ、過去最高の8176人が疾走した。大会はことしで4回目。参加者は2015年より1633人増えた。

 前日までの雨が上がった午前9時。高知市の高知県庁前から電車通り沿いを埋め尽くしたランナーたちが、坂本龍馬に扮(ふん)した尾﨑正直知事の号砲で一斉にスタートした。

 合図を待ち切れなかったように動きだしたランナーたちは、思い思いのウエアに身を包んで、沿道の声援に手を上げたり、笑顔で応えたり。街中、田園地帯、海沿いと続く土佐のメーンロードに靴音を響かせていた。

 男子は城武雅選手(YONDENク=香南市出身)が2時間31分25秒で2度目の優勝。女子は山田高校の田中麻由選手が2時間53分0秒で制した。気温が20度を超えたこともあり、制限時間内にゴールしたのは6985人。完走率は85・4%だった。

県内“マラソン特需”
宿泊施設の満室相次ぐ 運動具店も売り上げ増
 

 過去最多の8176人が参加した高知龍馬マラソンでは、経済効果への期待も高い。2016年も高知市内を中心にホテルや旅館は満室が相次ぎ、土産物店では商品の仕入れを増やして対応した。参加者の増加を原動力として、回を重ねるごとに効果は大きくなっているようだ。

 JR高知駅近くのビジネスホテルには2015年9月以降、前日(2月13日)を軸に予約が入り始めたという。予約担当者は大会直前、「13日は満室。14日も残り少ない」と話した。

 高知市中心部のある旅館は12~14日まで満室。担当者は「通常、2月の満室は主に土曜日。金、日曜日も満室というのは龍馬マラソン効果だと思う」。

 高知市内がほぼ満室となったため、香南市や安芸郡芸西村のホテルも13日はランナーらで満室だった。

 土産物店などにも“マラソン特需”は及んでいるようだ。

 過去3回の大会で多くのランナーが足を運んでくれたという播磨屋橋近くの店は、菓子など売れ筋の商品を普段の1・5倍ほど仕入れた。「2月は売り上げが落ち着いているシーズン。とてもありがたい」と担当者。高知自動車道のサービスエリアも土産物の仕入れや人員を増やして対応している。

 2015年11月にマラソン特設コーナーを設けた高知市郊外の大型スポーツ店は「ここ1、2カ月の利用者のほとんどは龍馬マラソンの出場者」とみる。

 ランニング関連商品の2月の売上高は、第1回大会の2013年から毎年、前年同月を上回っている。2016年もシューズやウエア、サプリメント一式を1万円以上で買っていく人も多かったという。

 高知県によると、プロゴルフツアーなどのスポーツ観戦で高知県を訪れた人の宿泊や飲食に消費する平均額は1人約1万5800円になる。この数字に、今大会へ県外からエントリーした4939人を単純に掛けると、少なくとも約7800万円が消費される計算になる。

 いよぎん地域経済研究センターの試算によると、約9900人が参加した昨年の愛媛マラソンでは、選手・観客の交通・宿泊や観光、ウエアなどで合計3億7484万円が使われた。それを基に算出された経済効果は約4億3635万円に上ったという。

カテゴリー: スポーツ高知中央


ページトップへ