2019.05.17 08:35

脳卒中の早期発見を 症状気付いたらすぐ119番 高知市で市民公開講座

 脳卒中への理解を深める市民公開講座がこのほど、高知市九反田の市文化プラザ「かるぽーと」で開かれた。高知大学医学部の医師らが脳卒中を早期発見する方法や最新の治療法などを解説。「症状に気付いたら1分でも早く救急車を呼んで」と呼び掛けた。

 脳卒中は、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など、脳の血管が詰まったり破れたりして脳に血液が届かなくなる病気の総称。

 高知大医学部の上羽哲也教授は、高知県は人口10万人当たりの患者数と脳血管内治療の実施件数がいずれも全国トップクラスと説明。要因として「飲酒やたばこ、高血圧、高脂血症、糖尿病」などを挙げた。

 その上で「脳梗塞になると1分間に約200万個の神経細胞が死滅するとされる。少しでも早く救急車を呼ぶようにしてほしい」と訴えた。

 高知赤十字病院や近森病院、高知医療センターの医師らも登壇。脳卒中を早期発見する三つのポイントの頭文字を取った「ファスト(FAST)」という標語を紹介した。

 具体的には、顔の片側が力なく下がり、笑顔がつくれない「顔(Face)のまひ」▽片腕に力が入らず、上げたままキープできない「腕(Arm)のまひ」▽ろれつが回らず、言葉が出てこない「言葉(Speech)の障害」―の3点。一つでも当てはまれば脳卒中の可能性が大きく、発症時刻(Time)を確認してすぐ119番に電話することが必要という。

 脳梗塞の治療についても報告。血栓を溶かして血流を再開させる「tPA」という薬の投与と、「ステント」と呼ばれる小さな網状の筒で血栓を除去するカテーテル治療があり、発症直後に治療すると後遺症が軽くなるケースが多いという。

 日本脳卒中協会県支部の主催で、約170人が参加した。(山本仁)



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