2019.05.17 08:00

小社会 蒸し暑い夏の日、少年の父親殺害容疑にかかわる...

 蒸し暑い夏の日、少年の父親殺害容疑にかかわる評決に12人の陪審員が集められた。最初の投票では11人が有罪、ただ1人が無罪を主張するが…。米国の陪審員制度を描いた傑作映画「十二人の怒れる男」である。

 主人公の無罪主張の根拠は、証拠に対する疑問だ。一人の人間の命が懸かっている。そんな重要なことを簡単に決めていいのか。白熱した議論の末、有罪主張は一人、また一人と覆ってゆく。

 日本の裁判員制度開始から10年を迎えるのを機に、最高裁が成果と課題をまとめた報告書を公表した。むろん米国の陪審員制度と日本の裁判員制度とは違う。ただ国民の司法参加、裁判に市民感覚を反映させる理念は同じだろう。

 彼我の制度の違いでいえば、陪審員が判断するのは有罪か無罪かのみ。量刑はプロの裁判官が行う。量刑に裁判員が加わる日本の制度で、課題となるのは死刑が想定される事件。裁判員の精神的負担だという。

 映画の主人公が発する「命が懸かる判断」、取り返しの付かない判断を一市民ができるのかという自問だ。裁判員になることを辞退した人の割合は昨年、過去最高の67%。裁判員の心の負担が、どの程度影響しているのだろう。

 以上は最高裁報告書の課題の一つにすぎず、ほかに評価する点もある。陪審員制度も問題点が指摘され、完全な制度はありえまい。市民と裁判所が手作りで育て上げていく、10年目の通信簿である。


5月17日のこよみ。
旧暦の4月13日に当たります。きのえ とら 九紫 仏滅。
日の出は5時04分、日の入りは19時00分。
月の出は17時16分、月の入りは4時04分、月齢は12.2です。
潮は中潮で、満潮は高知港標準で4時33分、潮位179センチと、17時23分、潮位177センチです。
干潮は10時59分、潮位21センチと、23時12分、潮位56センチです。

5月18日のこよみ。
旧暦の4月14日に当たります。 きのと う 一白 大安。
日の出は5時04分、日の入りは19時01分。
月の出は18時21分、月の入りは4時41分、月齢は13.2です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時07分、潮位183センチと、18時09分、潮位182センチです。
干潮は11時37分、潮位10センチと、23時53分、潮位63センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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