2019.05.12 08:38

武市半平太、岡田以蔵 悲運の死しのぶ 命日に高知市で慰霊祭

武市半平太を供養した例祭(高知市仁井田)
武市半平太を供養した例祭(高知市仁井田)
 土佐勤王党の盟主、武市瑞山(半平太)と、同党員の岡田以蔵の命日に当たる11日、高知市内でそれぞれの慰霊祭が行われ、県内外のファンらが悲運の死を遂げた幕末の志士をしのんだ。

 2人はともに1865(慶応元)年5月11日に刑死した。勤王党を弾圧する山内容堂に投獄された半平太は切腹。京都で佐幕派らの暗殺を繰り返した以蔵は打ち首にされた。

 半平太を供養する154回目の例祭は、出生地の仁井田にある瑞山神社で行われ、約70人が参列した。

 隣接する瑞山記念館では、半平太が妻の冨に頻繁に手紙を送っていたことにちなんで、大切な人への思いをつづったメッセージを毎年募集しており、例祭に合わせて表彰式も行われた。

 今年のグランプリは、昨年9月に生まれた長男への思いをつづった蛯原佑介さん(37)=兵庫県伊丹市=で、「半平太のように高い理想と志を持って、勉学にもスポーツにも取り組む子になってほしい」と笑顔で話していた。

 一方、今年で10年目の節目を迎えた以蔵の命日祭は、薊野北町1丁目の真宗寺山にある墓前で行われ、約40人が参加した。

 今年1月には同市吸江の護国神社で、幕末の志士を顕彰した石碑に以蔵の名が新たに刻まれた。命日祭ではこれを祝い、墓の傍らに建立した記念の標柱(高さ約3メートル)がお披露目された。

 携帯ゲームを通じて以蔵のファンになったという札幌市の会社員、矢野春花さん(25)は「お墓の管理をされている地元の人に出会えたことで本物の以蔵のことをもっと知りたくなった」とうれしそうに語っていた。(谷沢丈流、坂巻陽平)

カテゴリー: 社会高知中央


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