2019.04.16 18:35

【動画】高知出身 20歳のカーレーサー岡本大地

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フォーミュラカーの頂点「F1」への門戸を広げようと、国際自動車連盟(FIA)が提唱して各国で開かれている下位クラス「FIA-F4」のレース。その日本選手権に今年、高知県土佐市出身の岡本大地選手(20)がフル参戦している。11月上旬まで国内6サーキットを転戦、計14レースに出走する。


開幕戦前日の12日早朝、舞台となる岡山国際サーキット(岡山県美作市)を訪ねた。

テスト走行に向けて各チームの整備テントが林立し、岡本選手が所属する「サクセスレーシング」もオレンジ色のマシン2台を並べている。カーナンバー「39」が岡本選手の車両だ。


コースに入った岡本選手が順調に周回を重ねる。バックストレートの終わりでは、急激なブレーキングで車体が揺らめいているように見える。次の瞬間、爆音を響かせながらヘアピンカーブを立ち上がっていった。


テストとはいえ全車「本番モード」の走行。その中で岡本選手のタイムは10位台半ばだったが「明日はもっと『上げて』いきますよ」。別れ際、頼もしく決意表明してくれた。


言葉通り13日の開幕戦、翌14日の第2戦とも岡本選手は6位入賞を果たした。昨年のスポット参戦が最高でも9位だったことを考えると「好発進」ではないか。だが電話の向こう、岡本選手の声は弾んでいるとは言えなかった。「チャンピオン争いに絡むためには、もっと上位に入らないと」


「FIA―F4」は同じ車体、同じエンジンのイコールコンディションで戦う。改造は認められておらず、チームとして施せるのはセッティングのみという。


「エンジンの『当たり外れ』もありますけど、マシンの速さはセッティング3割、ドライバー7割という感じなんですね」。開幕戦と第2戦は「僕自身、7割のうち6割ぐらいしか(力を)出せていなかった」と振り返る。


岡本選手は一昨年、下位クラス「スーパーFJ」の岡山シリーズで年間優勝を飾っている。走り込んでいるはずの岡本選手にとっても、岡山国際サーキットは「抜きにくい、順位変動の少ないコース」なのだという。


第2戦終了時点のドライバーズポイントは、トップの33ポイントが2人、続く25ポイントも2人、18ポイントを1人挟んで、岡本選手を含む3人が16ポイントで並んでいる。

連続入賞にも不満げな岡本選手に「自分に厳し過ぎない?」と問うてみた。だが「F4」はまだフォーミュラカーの下位クラス。年間王者にならないと注目されない。注目されないとレースを続けられない。「それが現実ですから。もっと速く走りたい」。きっぱりとした答えが返ってきた。

(写真・久保俊典/文と動画・島本正人)

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