2019.04.08 08:35

高知ユナイテッドSCが開幕戦大勝 KUFC南国、リャーマス下す サッカーの四国リーグ

【高知ユナイテッドSC―光洋シーリングテクノ】前半25分、高知U・田口が左足シュートを突き刺し、2―0とする(春野球技場=吉良憲彦撮影)
【高知ユナイテッドSC―光洋シーリングテクノ】前半25分、高知U・田口が左足シュートを突き刺し、2―0とする(春野球技場=吉良憲彦撮影)
 サッカーの四国リーグは7日、春野球技場などで開幕。JFL昇格を目指す高知ユナイテッドSCは、光洋シーリングテクノに11―0で圧勝した。KUFC南国は、リャーマス高知との県勢対決を3―1で制した。
 
 高知Uはスタンドを埋めたサポーターの前でゴールラッシュを披露。前半8分のMF朴の今季第1号を皮切りに、MF田口、FW前原がハットトリックを決めるなど、怒濤(どとう)の攻撃を見せた。守備陣にも隙はなく危ない場面はなかった。
 
 KU南国は0―1の前半31分、MF三宮のアーリークロスからのこぼれ球をFW出口が合わせて同点。後半7分、DF山中が直接FKをねじ込んで勝ち越すと、15分にFW谷脇がPKを決めて突き放した。リャーマスは前半25分、MF城前のラストパスを受けたMF浅井の強烈なミドルシュートで先制した。
 
高知U 大差でも全力
 11―0で開幕戦を飾った高知U。彼我の実力差を考えれば大勝自体は大喜びすることでもないだろうが、最初から最後まで相手のペースに合わせず、高いレベルで試合を進める姿には、昨季からの大きな成長がうかがえた。
 
 例えば点差が開いた後半。カウンターを受けそうな場面では、左SBの平田が鬼の形相でボールを奪いに駆け戻った。例えば後半22分、シュートのこぼれ球に反応した右SBの塚本が、ポストに激突しそうな勢いでゴールに突っ込んで8点目を挙げた。11点リードの後半41分にも、CB藤崎は「ヘイ! 戻れよ!」と前線の選手に向かい怒鳴っていた。
 
 「戦っている場所は地域リーグだけど、目指しているのは上の場所」(平田)という思いがある。3連敗に終わった昨季の全国地域チャンピオンズリーグ1次ラウンドの悔しさを踏まえ、「地域CLで力を出し切れるように、普段から、全力を出し切る」。それは、昨季足りなかったものを埋める作業だ。
 
 「リーグ戦は自分たちとの戦いでもある。ボールを持てるからって、走るのをさぼるのは、あり得ない。そういう意味で最後までやり切れたのはよかった」と大谷監督。悲願のJFL昇格へ。決意を感じさせるスタートを切った。(井上真一)
  
「おれが埋める」
 昨季までの大黒柱、中田不在で開幕戦に臨んだKU南国。逆転勝利に、主将出口は「一人一人が『自分がその穴を埋める』っていう意識で戦えた」。チームの団結力を感じた様子だった。
 
 「中田は周りをリラックスさせるのがうまかった」とはベテランCB山中。「だから不在は正直痛い。でも、言っても仕方ない。自分たちなりに若手を引っ張る」と試合に入った。
 
 実際、前半25分に先制こそされたがCB山中、後藤の安定感は際立っていた。攻撃では出口が同点弾、山中が勝ち越し弾。ピッチの外では、元Jリーガーの出井が身ぶり手ぶりで若手を叱咤(しった)。ベテラン勢の「おれがチームを支える」という気概が、逆転勝利をたぐり寄せたように見えた。
 
 「(天皇杯県予選で)高知大に勝って、自分たちはちょっと強いと勘違いしてたところがあったけど、今日の苦戦でピリッとした」と出口。一丸となって次戦に向かう。(井上真一)
  
粘り強さ見せた
 昨季3位のKU南国相手に、1―3で試合を終えたリャーマス。ゲーム主将を務めたDF稲田は「格上を相手に粘り強く戦えたと思う」。納得の表情を見せた。
 
 先制点はカウンターから。流れるような、シンプルなパスワークでKU南国ゴールに迫ると、最後は浅井がゴール右上に突き刺した。試合前に話していたというプラン通りのゴールに、選手の士気が上がった。
 
 その後、セットプレーなどから3失点したが、「交代の選手も含めて、最後まで運動量豊富に戦えた」と稲田。昨季6位以上の成績に向け、悪くないスタートを切った。(井上真一)

関連記事

もっと見る



ページトップへ