2019.04.04 08:23

はっぴぃ魚ッチ 須崎沖ジグ・タイラバ 釣り、食べ、ハマれ

「これ釣ったのボクだよ!」。名前入りの札は店側の粋なはからい(須崎市の回転ずし「いちばん船」)
「これ釣ったのボクだよ!」。名前入りの札は店側の粋なはからい(須崎市の回転ずし「いちばん船」)

釣り、食べ、ハマれ
 「きたきたっ!」
 
 須崎市の回転ずし店に歓声が上がり、カウンターの少年が興奮して身を乗り出した。


 
 レーンには「○○さんが釣ったホウボウ」との札が流れ、後に続くのは数時間前に少年の竿(さお)を曲げ、手の中でぶるぶると躍った魚。おなじみの皿の上で、美しい白身が2つのにぎりずしになって並び、うっすらとわさびの緑色が透けている。
 
 3月24日に須崎市で開かれた「ぜっ鯛(たい)! 釣ってタイ感! 体験! タイラバ&ジギング教室」。同市を中心とした釣り愛好家グループによる、「釣って食べる」をセットにした画期的なイベントだった。
 

 参加者はベテランも初心者も合わせ30人ほど。水深50メートル前後でマダイを狙うタイラバ組と、水深80メートル以上でカサゴなどの根魚を狙うスロージギング組に分かれ、午前8時に同市から西の沖合へと繰り出した。
 
 風少し。ぽかぽかと穏やかな陽気。ジギング船で参加者は、ゆったりと竿先を上下させ、海中で金属のジグを弱った魚のように動かして誘った。
 

 国内外で知られる高知市のジグメーカー「シーフロアコントロール」社長の弘田一博さんが、「底から1メートルぐらいで動かすイメージ。ルアーが魚のいる層にとどまるよう、糸を巻きすぎないで」とアドバイスする。
 
 最初の1匹は、釣り初挑戦の森下典子さん(48)=高知市。「ジグを落とした時にゴンときた。うれしい! 船酔いが消えました」と、約30センチのカサゴを掲げて見せた。
 

 その後は、サバやエソなどがぽつりぽつり。正午をすぎ、当たりのない重苦しい雰囲気の中、弘田さんが「ジグを真下でなく、少し投げて落とし、広く探ってみて」とアドバイスした直後だった。やはり初挑戦の小松壮馬さん(15)=同市=の竿が大きく弧を描いた。
 
 「き、きた~」
 

 支える腕が震え、必死で足を踏んばっている。数分のやりとりの末、鮮やかなオレンジ色の魚体がぶわっと水面に浮いた。「でかっ!」と歓声が上がる。
 
初釣りで、こんな良型のウッカリカサゴ。そりゃ、ハマる(土佐湾)
初釣りで、こんな良型のウッカリカサゴ。そりゃ、ハマる(土佐湾)
 51センチのウッカリカサゴを手にした小松さんは、「すごい引きで二の腕が痛い。ハマりました」と満面の笑み。サバ2匹のみと苦戦するベテラン釣り師の父・正人さん(44)が目を丸くした。
 
 「やるねゃ…」(本紙・ハチ)
 
 ◆ 

 初めての1匹。狙った末の大物。家族で釣り食べたおいしさ―。
 
 新コーナー「はっぴぃ魚(ウォ)ッチ」では、こんな幸せな県内の釣りライフと、釣りに関わる人々を本紙記者が紹介します。この欄で続けてきたリレーエッセー「釣りという幸せ」は随時掲載とします。

関連記事

もっと見る

カテゴリー: スポーツ高知の釣りスポーツ


ページトップへ