2019.04.01 08:44

「もて海」最終公演に1500人 活動975日 観光PR貢献 高知市

最後のステージで熱演する「土佐おもてなし海援隊」のメンバー (写真はいずれも31日午後、JR高知駅南口の「こうち旅広場」)
最後のステージで熱演する「土佐おもてなし海援隊」のメンバー (写真はいずれも31日午後、JR高知駅南口の「こうち旅広場」)

ファン号泣「やめないで」
 2016年夏から高知観光をPRしてきたご当地アイドルユニット「土佐おもてなし海援隊(もて海)」が31日で活動を終了し、JR高知駅南口の「こうち旅広場」で行われた最終公演に県内外から約1500人のファンが詰めかけた。
 
「もて海」のラストステージで涙するファンら
「もて海」のラストステージで涙するファンら

 「もて海」は、坂本龍馬や中岡慎太郎ら本県の偉人6人が現代によみがえった、という設定のグループ。初代観光PR隊「土佐おもてなし勤王党(もて勤)」が5年を節目に活動終了し、役割を引き継ぐ形で結成された。
 
 高知駅前でのステージショーやミュージカル、県内各地のイベントに出演するなど「志国高知 幕末維新博」を盛り上げてきた。1月末で維新博が終了した後は、自然・体験型観光キャンペーンのPRを担っていた。
 
 この日は1日3回公演。ステージでメンバー一人一人に感謝状を手渡した尾﨑正直知事は、大勢の「もて海」ファンに「みんな、僕のこと怒ってるでしょ?」と語り掛け、「維新博のPR隊でありますから、とりあえず一区切りとさせていただく」と理解を求めた。 
 午後3時からの最終回では、メンバーが約1時間半にわたって「幕末維新ときめきLINER」や「火の鳥」など14曲を熱演。中岡慎太郎さんは「僕らがおったことを覚えちょいて」、吉村虎太郎さんは「もて海は僕の宝、誇りです」と話し、涙を見せた。
 
 6人は再び幕末の時代に戻るという設定。「帰らんとって」「やだー」とファンの悲鳴が上がる中、坂本龍馬さんが「再び時空の旅へ、いざさらば!」と別れを告げ、975日間の活動に幕を閉じた。
 
 県内外に熱いファンがいる「もて海」。最終公演では、ハンカチで目頭を押さえながら歌を口ずさむ人や「やめないで」と号泣する人、ファン同士で抱き合う人もいた。
 
 「言葉がない。ぼうぜんとしてます」と高知市の20代女性。「ここに来たら、いつもメンバーが『おかえり』って言ってくれた。(活動終了を)受け止められない」と目を潤ませた。
 
 ステージを見るために県外から通っていたファンも多い。この日、7時間かけて特製うちわを作った東京都清瀬市の会社員、渡辺由衣さん(28)は「旅行で来て偶然見て、すぐとりこになったんです。彼らを通して、高知のことも大好きになった」。
 
 兵庫県姫路市の30代会社員、大塚絵美さんは「もて勤」の頃からのファン。月1~2回来高し、3月は毎週ステージを見に来たという。「落ち込んだ時、もて海を思い出したら気持ちが上向きになった。生活の中心でした。4月からどうしよう」と言葉を詰まらせた。
 
 「もて勤」結成当初から毎週ステージに通っていた高岡郡四万十町の農家、宮本美斗さんは「3人の子どもも巣立って、今まで楽しみがなかった。彼らに出会って第3の青春が始まった」といい、「彼らには自分がやりたい仕事をやってほしい。二度と会えなくても…」と別れを惜しんだ。(今川彩香)

関連記事

もっと見る

カテゴリー: 主要社会幕末維新博高知中央観光


ページトップへ