2019.03.29 08:35

四万十町の旬の味発信 移住夫婦の菓子工房 十和で愛され6年、窪川へ移転

新しい店の前で、十和のイチゴを使った新商品のタルトを手にする前成照さんと小清水緑さん(四万十町土居)
新しい店の前で、十和のイチゴを使った新商品のタルトを手にする前成照さんと小清水緑さん(四万十町土居)

 高岡郡四万十町十和地域で2012年から愛されてきた菓子工房が、窪川地域で再スタートした。東京から移住した夫妻が営む「カゴノオト」(同町土居)。地元の旬の幸を使った手作り菓子が人気だが、工房が手狭になったため移転した。店は四万十川支流沿いの田園地帯にある民家を、町産ヒノキを使って改装。2人は「四万十の恵みを発信する憩いの場に」と意気込んでいる。

 都内のホテルで料理人として働いていた前(まえ)成照(みちあき)さん=広島県出身=と、元カフェ店主の小清水緑さん=神奈川県出身。東日本大震災後、昔ながらの暮らしが残る四万十川が気に入り、移住。1年後の12月に昭和地区で工房兼カフェを始めた。

 ショウガやユズなど無農薬の素材にこだわり、アレルギーに配慮した商品、スコーン、ジャムなど品ぞろえも豊富。冬の伝統菓子「シュトーレン」、自家焙煎(ばいせん)コーヒーも手掛け、ホームページを通じて国外からも注文がある。

 「体に優しく、四万十の旬が味わえる」。評判が口コミで広がるにつれ、受注への対応が困難に。自然豊かな土居地区に空き家を見つけて2月から改装。別々だった作業場と事務所も集約した。

 旧店舗は、ワークショップやライブなども開く交流の場で、住民にも閉店を惜しまれた。「育ててくれた地域だったので断腸の思いでした」と前さん。新店舗にカフェはないが、作り手も素材も「顔が見えるように」対面式にした。

 再オープンの21日から、近所の住民が続々来店。十和のイチゴを生かしたタルトなど新しい「季節の菓子」も好評で、小清水さんは「一年を通じ四万十を楽しめる仕掛けをしたい」と張り切っている。

 営業は木―土曜の午前10時~午後4時。問い合わせは、カゴノオト(080・8730・9038)へ。(横田宰成)

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カテゴリー: 社会移住高幡社会


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