2019.03.26 08:00

小社会 東日本大震災後、繰り返し語られ、今も耳に残る…

 東日本大震災後、繰り返し語られ、今も耳に残る「津波てんでんこ」。「てんでん」は「各自。めいめい」のことだと辞書にあるから意味は何となく分かる。津波が来ると感じたら、それぞれが真っ先に高台や山に走れだ。

 一方、高知新聞の防災プロジェクトのタイトルの「いのぐ」は、「しのぐ」とか「生き残る」こと。古い土佐弁で純粋な方言だろう。当初は取っつきにくいと受け取られたかもしれない。

 南海トラフ地震などの大規模災害時に、方言をコミュニケーションに生かそうという活動が広がっている。高知大の岩城裕之准教授=方言学=もその一人。特に有効なのは、医療従事者と被災者が会話する場合という。

 負傷したお年寄りに、県外から派遣された若い医師が駆け寄る。被災者を問診し、難解土佐弁の一つ「おーの、のうが悪い」と答えられたとする。「脳が悪い」のではなく、「具合が悪い」の意味だと気づけるだろうか。

 方言が分からないために時間をロスしたり、被災者に精神的ストレスを与えたりする場合があると岩城准教授は話す。学生と県内の高齢者らを訪ね、方言の手引集を作成しているそうだ。あまり使われなくなった方言も、多々あるだろう。

 東日本大震災の際も、避難所や仮設住宅で、方言は被災者に癒やしを与えた。温かで、懐かしく、ホッとする。「よう、いのいできた」。土佐弁の持つ力を残し続けたい。


3月26日のこよみ。
旧暦の2月20日に当たります。みずのえ いぬ 二黒 先負。
日の出は6時03分、日の入りは18時21分。
月の出は23時57分、月の入りは9時36分、月齢は19.5です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で2時58分、潮位66センチと、15時35分、潮位26センチです。
満潮は8時46分、潮位155センチと、22時16分、潮位133センチです。

3月27日のこよみ。
旧暦の2月21日に当たります。みずのと ゐ 三碧 仏滅。
日の出は6時01分、日の入りは18時22分。
月の入りは10時21分、月齢は20.5です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で3時33分、潮位83センチと、16時25分、潮位37センチです。
満潮は9時15分、潮位144センチと、23時30分、潮位121センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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