2019.03.06 08:00

小社会 6日は二十四節気の一つの「啓蟄」。冬ごもりしていた…

 6日は二十四節気の一つの「啓蟄(けいちつ)」。冬ごもりしていた虫が姿を現し、ひと雨ごとに春めくころ。とはいえ暖かい日が多かったこの冬。はや春本番を思わせるような陽気の日もあった。虫たちもとうに動きだしていはしまいか。

 〈石ばしる垂水の上のさ蕨(わらび)の萌(も)え出づる春になりにけるかも〉。万葉集にある志貴皇子の歌を、今ごろの季節になるとよく思い出す。岩の上を激しく流れる滝のほとりに、ワラビが芽を出す春になったことだなあ。

 助詞の「の」を繰り返して生まれる伸びやかなリズムと躍動感。どんどん成長してゆく命の息吹のように感じる人もいよう。小欄の目に浮かぶのは、ワラビやゼンマイが先端を「の」の字のように丸めて自生している姿。

 視覚にも味覚にも待ち遠しかった春であるが、一方で願い下げなのは花粉症の春。本格的なシーズンを迎えた。憂鬱(ゆううつ)な気分のご同輩に追い打ちをかけるようで申し訳ないけれど、嫌な言葉を耳にした。「花粉サンドイッチ」。

 雨で地面に落ちた花粉は、雨がやんだら一気に飛散する。下から舞い上がる花粉と、上から新たに降ってくる花粉に挟まれるからサンドイッチ。これではひと雨ごとに症状が悪化しそうだ。

 〈目のふちが世界のふちや花粉症〉山口優夢。目のふちがかゆくてたまらず、世界の終わりのようにも感じる花粉症。それも自然の命の営みである以上、辛抱してつきあうしかあるまい。


3月6日のこよみ。
旧暦の1月30日に当たります。みずのえ とら 九紫 赤口。
日の出は6時29分、日の入りは18時06分。
月の出は6時25分、月の入りは17時41分、月齢は29.2です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時00分、潮位5センチと、12時11分、潮位47センチです。
満潮は6時28分、潮位158センチと、18時01分、潮位162センチです。

3月7日のこよみ。
旧暦の2月1日に当たります。みずのと う 一白 友引。
日の出は6時28分、日の入りは18時07分。
月の出は6時57分、月の入りは18時35分、月齢は0.5です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時28分、潮位5センチと、12時38分、潮位40センチです。
満潮は6時51分、潮位161センチと、18時33分、潮位165センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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