2019.03.05 08:00

小社会 「浦上四番崩れ」。見聞きした人はそれほど多くない…

 「浦上四番崩れ」。見聞きした人はそれほど多くないかもしれない。幕末から明治初めにかけて行われた長崎・浦上村の潜伏キリシタンの弾圧で、四番崩れは4回目の弾圧を意味する。

 3千人を超える村人を捕らえ、一村総流罪にするという大規模な弾圧だった。流された先は21藩に上り、高知に割り当てられたのは116人。1869(明治2)年に移送が始まり、赤岡(現香南市)と江ノ口(現高知市)の二つの獄舎に分散して収容された。

 環境はかなりひどかった。江ノ口では3畳に男性18人が詰め込まれた。半数が座り、残り半数は立っているような状態。1日2回の食事はやっと命をつなぐ程度で、運動は全くできなかった。その後、1カ所に集められ、待遇も改善されたという(広江清「高知近代宗教史」)。

 諸外国の非難を浴び、明治政府がキリシタン禁制を改めたのは73年。浦上の信徒は釈放されたが、長崎に帰ることがかなわなかった人たちもいる。高知では3分の1の39人が亡くなり、死亡率は全国最悪だった。

 キリシタン弾圧は遠い過去となったが、宗教への弾圧は明治、大正、昭和と続いてきた。新興宗教の幹部らが不敬罪や治安維持法違反などで投獄された例は少なくない。私たちが日本国憲法で信教の自由を保障されてまだ70年余りだ。

 憲法12条は自由や権利は国民の不断の努力で保持せよ、と説く。念押しする条文の重みが増している。


3月5日のこよみ。
旧暦の1月29日に当たります。かのと うし 八白 大安。
日の出は6時30分、日の入りは18時05分。
月の出は5時51分、月の入りは16時46分、月齢は28.2です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で6時04分、潮位154センチと、17時27分、潮位156センチです。
干潮は11時43分、潮位56センチです。

3月6日のこよみ。
旧暦の1月30日に当たります。みずのえ とら 九紫 赤口。
日の出は6時29分、日の入りは18時06分。
月の出は6時25分、月の入りは17時41分、月齢は29.2です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時00分、潮位5センチと、12時11分、潮位47センチです。
満潮は6時28分、潮位158センチと、18時01分、潮位162センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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