2019.03.05 08:45

【カツオと生きていく】高知で一本釣り世界会議を 国際NGO幹部が提案

カツオ一本釣り漁船を視察するIPNLFのアダム・バスク政策部長=左から2人目(3日午後、中土佐町久礼)
カツオ一本釣り漁船を視察するIPNLFのアダム・バスク政策部長=左から2人目(3日午後、中土佐町久礼)
 国際NGO「国際一本釣り基金」(IPNLF、本部=ロンドン)のアダム・バスク政策部長(38)=米国駐在=が3、4日に高知県を訪れ、かつお節工場や一本釣り漁船を視察した。高知カツオ県民会議メンバーとの意見交換では、「世界の一本釣り関係者が集う国際会議を高知で共同開催したい」と提案した。
 
 同NGOは、1本の糸や針で1匹ずつ釣るカツオ一本釣りのような環境に優しい漁法を世界各国で支援している。バスクさんは政策提言の担当で、昨年12月にハワイで開かれた国際会合で県民会議メンバーと意見を交わした。今回は国際会議のため来日し、高知県に足を延ばした。
 
 3日は県民会議の受田浩之会長代理らの案内で土佐市のかつお節工場「竹内商店」を訪問。高岡郡中土佐町では一本釣り漁船「繁丸」(19トン)の協力で、船内や装備などを見学した。
 
 4日は高知市内で県民会議メンバー7人と意見を交換。バスクさんは「世界中で一本釣りや引き縄漁が巻き網に押されている構図だ。地域コミュニティーを豊かにする一本釣りの価値が、巻き網によって妨げられないように共存方法を探っている」と述べた。
 
 また同NGOが開く一本釣りの世界会議を高知県で開催することを提案し、「高知は世界のどこでも見たことがないほど、漁業や食、文化に一本釣りが深く根差している。今回の滞在で、一本釣りの世界の中心地だと感じた」と熱く語った。
 
 県民会議側は「(会議開催は)沿岸漁業の厳しさなどを世界に発信するチャンスだ」と応じ、連携を深めることを約束した。(八田大輔)

カテゴリー: 主要政治・経済


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