2019.03.04 08:00

【はやぶさ2着陸成功】3億キロ先の小惑星に

 
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が2月22日朝、地球から3億キロ以上離れた小惑星「りゅうぐう」への着陸に成功しました。はるかかなたで半径3メートルという小さな目標に着陸する難しい計画でしたが、予定より30分も早く着陸を示す信号を地球に送ってきました。運用チームの久保田孝さんは「完璧です」とうれしそうでした。
 
 はやぶさ2は、別の小惑星から2010年に砂を持ち帰った「はやぶさ」の後継機です。14年に地球を出発、昨年6月にりゅうぐうの上空に着き、観測をしていました。
 
 着陸は、機体がぶつかりそうな岩のない、広くて平らな場所にするのが安全です。ところが行ってみると、どこも岩だらけの危険な場所でした。

 チームは昨年10月の着陸予定を延期し、作戦を考え直しました。岩が少ない場所を目標に決め、近くにボールを落とし、それを目指して慎重に降りていくことにしました。着陸は計画通りに進み、はやぶさ2は上空20キロにもどりました。
 
 着陸時には小さな弾を表面にぶつけました。砕けて浮き上がった石をキャッチして地球に持ち帰ります。分析の結果、46億年前に太陽系ができたころの物質が入っていれば、太陽系や生命がどうやって生まれたかが分かるかもしれません。
 
 着陸は7月までにあと1、2回行います。今年の末にはりゅうぐうを出発し、地球にもどってくるのは来年末です。
 
 今回の挑戦は将来、いろいろな星に出かけ、ねらった場所に安全に降りる技術にもつながるものです。星に含まれる貴重な金属をねらった「宇宙宝探し」の時代が来そうです。

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