2019.02.19 08:35

豊漁豊作を大竹に託し 四万十町志和で「夜潮」

海風を受けて揺れる大竹の短冊飾り(四万十町志和)
海風を受けて揺れる大竹の短冊飾り(四万十町志和)
 大竹飾りを海中に立て、豊漁豊作を占う伝統行事「夜潮(よしお)」が18日、高岡郡四万十町志和であり、短冊飾りが海上で華やかに踊った。
 
 旧暦の1月14日に地元の漁師らが行っている。発祥は江戸時代の寛政期ともいわれ、波に洗われて倒れた方向が沖側なら豊漁、岸側なら豊作とされる。竹はかつて浦分、郷分の両集落から1本ずつ出していたという。
 
 過疎・高齢化に伴って一時中断したが、20年ほど前に復活。安全のために深夜から日中に変更した。以前は短冊に恋歌も託され、若者の恋愛祈願の場にもなっていたという。
 
 この日は朝から、志和漁協青年部の漁師ら約30人が高さ約13メートルの孟宗竹(もうそうちく)を切り出し、短冊や吹き流しを飾り付け。竹を立てるためのくいを海中に打ちつけた後、「行くぞー」の掛け声とともに大竹飾りを担いで2本を立て、多幸を祈った。
 
 短冊は、陽光にきらめきながら潮風にゆらゆら。地元の男性は「昨年は波が穏やかで倒れずじまい。今年はしっかりと占いの結果が出ると思います」と期待していた。(横田宰成)

カテゴリー: 社会高幡


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