2019.02.17 08:38

手打ちそばで室戸市吉良川 地域おこし 移住の住職が道場主宰、門下生80人 地元で販売も

そば打ちを指南する波多野伸玄住職=右端。弟子は室戸市内外で80人余りという(同市吉良川町甲)
そば打ちを指南する波多野伸玄住職=右端。弟子は室戸市内外で80人余りという(同市吉良川町甲)
 室戸市吉良川町で手打ちそばを地域活性化に生かそうとする動きが広がっている。地元の「松寿(しょうじゅ)寺」の住職、波多野伸玄さん(64)が4年前からそば打ち道場を開いており、今では門下生が市内外で80人余りに。同町庄毛(しょうげ)地区の集落営農組合もソバを本格栽培し、道の駅「キラメッセ室戸」(吉良川町丙)で手打ちそばを販売している。
 
庄毛集落営農組合が販売する手打ちそば
庄毛集落営農組合が販売する手打ちそば
 波多野さんは岐阜県関市出身。地元で建材会社を経営する傍ら、趣味が高じて、そば打ち教室で講師を務めるようになった。
 
 55歳で臨済宗に帰依した後、2015年、住職が不在だった松寿寺に移住。「そばが打てる和尚さんが来たらしい」とのうわさが檀家(だんか)らに広まり、要望を受けて、道場を開くことになった。
 
 初級、中級、上級、研究の4クラスあり、各クラスで経験を重ねていくと、上のクラスにステップアップしていく。
 
 今では、室戸市だけでなく、安芸市や安芸郡東洋町にも門下生がいる。昨夏には道場を始めてから初めて、香美市土佐山田町の龍河洞近くで門下生が店を開いた。ほかの門下生もイベントなどで腕を振るっており、波多野さんは「さぬきうどんや徳島ラーメンのように、県外から足を運んでもらえるようになれば地域おこしにもなる」と期待する。
 
庄毛集落営農組合が企画した昨秋のソバ収穫体験(室戸市吉良川町甲、同組合提供)
庄毛集落営農組合が企画した昨秋のソバ収穫体験(室戸市吉良川町甲、同組合提供)
 波多野さんの移住と同時期、吉良川町の庄毛集落営農組合も地域活性化策として、本格的なソバ栽培を開始。組合長の岩川日出夫さん(68)によると、現在、5人の組合員が約20アールでソバを栽培し、昨秋には50キロの収穫があったという。道場門下生の組合員が打ったそばの販売も一昨年秋から始めた。
 
 営農組合では昨秋、道場と連携して「収穫祭」と銘打ったイベントを開催。収穫体験とともに手打ちそばを振る舞い、地域は大いににぎわった。岩川さんによると、同組合の法人化も目指しており、「(ソバ栽培は)遊休農地の活用にもつながる。今後はそばの販路拡大に努めたい」と意欲を新たにしている。

 そば打ち道場の問い合わせは松寿寺(0887・25・2857)へ。(馬場隼)

カテゴリー: 社会室戸


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