2019.02.11 08:00

小社会 時代を的確に切り取ったキャッチフレーズは、…

 時代を的確に切り取ったキャッチフレーズは、時間がたっても色あせない。〈せまい日本、そんなに急いでどこへ行く〉。1973(昭和48)年に流行した交通標語が高知県の警察官の作であることを、若い人はもうご存じあるまい。

 スピードの出し過ぎを戒めた標語が、今も国民の記憶に残っているのはなぜだろう。大量生産、大量消費の高度成長期を突っ走った日本人。オイルショックを機に生まれた、生活を見直そうという機運にマッチしたからではないか。

 こちらは日本人に最も親しまれた造語かもしれない。作家の堺屋太一さんが名付けた「団塊の世代」。昭和20年代初めに生まれたベビーブーム世代で、彼らが社会に与える影響の大きさをいち早く予測した。

 通商産業省(当時)の官僚時代には大阪万博も企画。電気自動車など会場で紹介した「夢」は今現実となっている。とはいえ堺屋さんの見通しは明るいものばかりではなかった。

 財政赤字が深刻化し、国民は増税や格差の拡大に苦しみ、地方の衰退にも歯止めがかからない…。近未来小説「平成三十年」に描かれた日本は、恐ろしいほど現在に重なる。

 堺屋さんの予測には、「日本が何の改革もしない場合」という前提が付いていた。結果が的中した以上、前提通りに来てしまったのだろう。「日本よ、どこへ行く」。帰らぬ人となった堺屋さんの胸中に、そんな憂いがあっただろうか。


2月12日のこよみ。
旧暦の1月8日に当たります。かのえ たつ 五黄 友引。
日の出は6時54分、日の入りは17時47分。
月の出は10時59分、月齢は7.2です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で3時50分、潮位52センチと、16時53分、潮位47センチです。
満潮は10時11分、潮位140センチと、23時03分、潮位118センチです。

2月13日のこよみ。
旧暦の1月9日に当たります。 かのと み 六白 先負。
日の出は6時53分、日の入りは17時48分。
月の出は11時36分、月の入りは0時26分、月齢は8.2です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で4時36分、潮位68センチと、18時07分、潮位44センチです。
満潮は10時57分、潮位134センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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