2019.02.09 08:33

中山さん(中村高出身)武道功労者受賞 アマ相撲発展に貢献

「勝てば、いろいろな人が声をかけてくれる。相撲のおかげで人生が広がった」と振り返る中山国久さん(東京都板橋区)
「勝てば、いろいろな人が声をかけてくれる。相撲のおかげで人生が広がった」と振り返る中山国久さん(東京都板橋区)
 アマチュア相撲の全日本選手権や全国学生選手権を制し、現役引退後は、日本相撲連盟常務理事なども務めた四万十市(旧中村市)出身の中山国久さん(69)がこのほど、武道の振興に寄与した人に贈られる武道功労者表彰を受賞した。「子どもの頃から好きだった相撲に、人生の大部分関わってきた。評価してもらえたのはありがたい」と喜んでいる。

 功労者表彰は相撲のほか、柔道や剣道、弓道などの10団体で組織する「日本武道協議会」が毎年、各界で1人ずつ選出。成人の日に日本武道館で行われる鏡開き式で表彰しており、相撲からは中山さんが選ばれた。

 中山さんは身長170センチ台の小兵ながら、中村高2年時の1967年1月に高知市開催の全国高校新人選手権で個人準優勝すると、その年の国体少年の部を制覇。同志社大学に進学後は3年時に大学選手権で優勝。卒業後、帰郷し高知広告センターに就職すると、1975年に全日本選手権を制し、県勢2人目のアマチュア横綱となった。

 翌年、東京都の強豪チーム、ダイニッカに移り実業団で活躍。現役引退後は日本実業団相撲連盟の理事長や、日本相撲連盟常務理事を長年務めて、アマチュア界の発展にも尽力した。

 国技である大相撲の発展と同時に、「高校生や大学生選手の受け皿となる実業団の充実も必要」と中山さんは信じてきた。地方でも開催される全国大会の下準備や、相撲審判の技能向上などにも心血を注いできた。

 今でも土俵を厳しい目でチェックする。「『礼に始まり、礼に終わる』相撲の基本は、大相撲でもアマチュアでも同じ」という中山さん。近年の相撲について、ガッツポーズや所作の乱れの多さを指摘しつつ、主審の声や動きなども「マニュアルに基づいた動きではなくなってきた」と注文する。

 「そろそろ若い人に道を譲らなければ」と、7期14年務めた実業団連盟の理事長職を3月で勇退する考えだ。「相撲のおかげで、いろいろな人脈もできたし、仕事にも生きた」と感謝している。

 ただ、気になるのは、古里の土俵事情だ。学生相撲や国体などで活躍する選手が少なく、「相撲どころなのに寂しい」と嘆く。高校時代に同学年だった、大相撲の故荒勢さんとの熱戦も振り返りながら、「相撲好きな県民性もあり、盛り上がった。熱意のある指導者が頑張って、強い高知を復活させて」と期待した。(吉川博之)

カテゴリー: スポーツ


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