2019.02.07 08:00

小社会 俳人の高浜虚子に、今ごろの季節を詠んだ一句がある…

 俳人の高浜虚子に、今ごろの季節を詠んだ一句がある。〈鎌倉を驚かしたる余寒あり〉。神奈川県三浦半島の古都・鎌倉。周囲を山海に囲まれた暖かい地を、立春も過ぎたというのに、強烈な寒波である余寒が襲った。

 〈鎌倉を驚かしたる〉という表現が面白い。むろん鎌倉に住む人たちを驚かしたという意味だろう。大げさな言い方に込められたユーモアに、町中が震え上がり、戸惑う様子が目に浮かぶ。

 今でこそ関東で有数の観光地の鎌倉だが、虚子が東京から鎌倉に転居したのは明治末期。その後、50年間を過ごしてその地で没した。鎌倉に移ったときは自動車はなく、蒸気機関車や人力車、馬車などが交通手段だったそうだ。

 同じように温暖で小規模な自治体が点在する高知県にも、立春後の寒波が突然訪れることがある。2月下旬にかけて「この冬最強」の冬将軍が、山間部に雪を降らせ、インフルエンザが猛威を振るうこともある。

 天気予報によれば、きょう以降、週後半の北日本に「過去最強クラス」の寒気が流れ込む恐れがあるという。西日本は今のところ氷点下の予想はない。だが、インフルエンザはまだ流行期。豚コレラの感染も、野生のイノシシを介して日本各地に拡大している。人間も家畜も、「春は名のみの」災難期といえようか。

 日によって寒暖の差が大きいのもやっかいで、注意が怠れない。〈思ひ出て薬湯(やくとう)立てる余寒かな〉召波(しょうは)。


2月7日のこよみ。
旧暦の1月3日に当たります。 きのと ゐ 九紫 先負。
日の出は6時58分、日の入りは17時42分。
月の出は8時24分、月の入りは19時46分、月齢は2.2です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時18分、潮位-2センチと、13時29分、潮位52センチです。
満潮は7時50分、潮位157センチと、19時15分、潮位160センチです。

2月8日のこよみ。
旧暦の1月4日に当たります。 ひのえ ね 一白 仏滅。
日の出は6時57分、日の入りは17時43分。
月の出は8時55分、月の入りは20時40分、月齢は3.2です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時46分、潮位4センチと、14時01分、潮位49センチです。
満潮は8時15分、潮位156センチと、19時49分、潮位155センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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