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2019.01.25 17:31

【動画あり】体験型アート「光の切り絵展」会場レポート

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1月26日(土)~3月3日(日)の期間中、高知市のかるぽーとで「酒井敦美 光の切り絵展~心の中へ~」が開催されます。オープンに先駆け、会場の様子をお届けします。


「光の切り絵」は、愛知県在住の切り絵作家・酒井敦美さんが独自にあみだしたアートのスタイル。イラストや切り絵を、プロジェクターなどで投影することで、作品のなかに入って楽しめるような体験型アートとなっています。


今回の展示会は「高知の風景」がテーマ。メインの展示となるインスタレーション作品は、仁淀川上流域にある「にこ淵」をイメージして作られたもの。土佐和紙で作ったオブジェに投影される切り絵が、約5分間で次々と変化していきます。床にまで広がるアートが幻想的。



昨年、高知をふくむ多くの地域が水害に苦しんだことに思いをはせ、平和への祈りをこめた作品となっています。冬のシーンからはじまり、にこ淵の伝説となっている大蛇が登場し、川から飛び出し宇宙へ。


地球の平和を願い、おだやかな春が訪れる・・・というストーリーになっています。どのシーンを切り取っても美しく、写真映えもばっちり。


今回のイベントのために音楽を手がけたサキタハヂメ氏が実際に高知を訪れ、仁淀川で録音したという水音が入ったBGMも、ぜひじっくり聞いてみてくださいね。



作品に近づいてみると、壁一面には土佐和紙でつくった花がびっしり。これらの多くは、酒井さんが旅で高知を訪れるたびに買い集めたもの。立体的な花に投影することで、より動きのあるアートになっています。


ほかにも、酒井さんが「高知の人への愛をこめた」という作品も。高知のいちばんの魅力という、人のあたたかさや、愛にあふれた様子を、壁いっぱいのハートで表現しています。


この作品は、来場者がメッセージを書いた紙を壁に貼ることで作品が進化していく参加型のアート。「普段いえない気持ちを伝える場になれば」と話してくれました。


また、影絵を利用して作品のなかに入り込むことも可能。手を動かしたり、横顔を投影してみたり・・・記念撮影にもぴったりですね。

そして、「一画二驚(いちがにきょう)」の作品たちも見逃せません。「一画二驚」とは、絵の前方から光をあてた時と、後方から光をあてた時とで、まったく別の絵が浮かび上がるという、なんとも不思議なアート。酒井さんの代名詞ともいえる表現手法です。

1つの絵がどのように変化するのか、動画でチェックしてみてくださいね。



プロジェクションマッピングを使うのではなく、光の当て方を変えるだけで、額縁に入った絵がこんなに変わるとは・・・。



この「一画二驚」は、ごく薄く作られた土佐和紙「土佐典具帖紙(てんぐじょうし)」でしか表現できないものだそう。極限の薄さと、アートに適した丈夫さを兼ね備えていることで、絶妙な光のアートに。会場では、14作品が展示されています。

そのほか、切り絵を使った5分ほどのミニアニメーション「うごく絵本館 こころのかたち」の上映や、過去の作品を集めた写真展など、光のアートをとことん楽しめる空間となっています。「体験するアート」をテーマに作品を作ってきた酒井さん。「眺めるだけじゃなく、ぜひ作品のなかに入って楽しんでほしい」と話してくれました。


■イベント詳細
開催場所:横山隆一記念まんが館(高知市九反田2-1 高知市文化プラザかるぽーと内)
開催日時:2019年1月26日(土)~3月3日(日) 9:00~18:00(入場締切17:30)
お問い合わせ:088-883-5029
休館日:毎週月曜日 但し2月11日は開館
観覧料:一般600円(500円)/大学生・専門学校生400円(300円)/中・高校生300円(250円)/小学生200円(150円)/小学生未満無料
※65歳以上、障がい者割引、団体割引あり。( )内は前売りチケット料金

酒井敦美さん公式HP https://hikari-no-kirie.com/

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