2019.01.12 08:40

夜須川渇水からコイ救出 香南市の住民が捕獲し上流へ

「おー、重たいわい!」。コイを“救出”する上夜須地区の住民(高知県香南市夜須町の同地区)
「おー、重たいわい!」。コイを“救出”する上夜須地区の住民(高知県香南市夜須町の同地区)
 高知県香南市の夜須川のコイを渇水から守ろうと10日、同市夜須町上夜須地区の住民が手に汗握る救出大作戦を決行した。すみかが干上がり天敵に狙われやすくなっているコイたちを上流の淵へ。勢いよくはねる巨体と格闘しながら、愛情深く1匹ずつ“お引っ越し”させた。

 お助け大作戦は10年ほど前から、渇水時季に夜須川中流域の同地区で行われ、地区の住民も「上夜須の風物詩になりゆう」。今年も水位が下がり、水の残った場所で魚がなんとか生き延びている状態になっており、ハクビシンやタヌキとみられる獣に襲われることもある。

 この日は、「手の空いちゅうもんは来い」との呼び掛けに住民の男性有志約10人が集まった。男性たちは川底の石を並べて、黄金色の体をなびかせるコイの捕獲態勢に。ぐっと握った網をかぶせると、思わず「こりゃあ、まっこと太いでえ」。勢いよくはねるコイに圧倒されながらも、約40匹をすくい上げ、約800メートル離れた夜須川の淵へ運搬した。

 わいわいと川でコイを追う一行を、通りがかった人が眺める場面も。「上夜須は人情豊かな人間が多いわねえ」と大仕事を終えた男性たちは口をそろえ、にこり。救出作戦を始めた当初から関わる地元の疋田明雄さん(71)は「団結の力が強い上夜須。これからも渇水になったら続けていきたい」と話していた。(村中澄怜)

カテゴリー: 社会香長


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