2018.12.31 08:40

高知名物・皿鉢を県外発送 県出身者に好評 土佐町のスーパー

古里の味を詰め込んだ県外用の皿鉢。このまま発送する(高知県土佐郡土佐町田井のスーパー「末広」)
古里の味を詰め込んだ県外用の皿鉢。このまま発送する(高知県土佐郡土佐町田井のスーパー「末広」)

 高知の皿鉢を県外でも―。高知県土佐郡土佐町のスーパー「末広」(谷脇敦社長)が皿鉢を県外発送している。清水さばの姿ずしや大丸、嶺北産の山菜料理、しし肉煮物など十数種類が直径40センチの皿にずらり。県内で唯一と谷脇社長が胸を張る郷土の味の直送は、「年1回、この懐かしい味がいるがよ」と県出身者に好評という。関東を中心に古里の正月を届けている。

 皿鉢の県外発送は、同社の通販事業が始まった1999年から。人口減による地元経済の縮小を見越した外商戦略と「皿鉢などで高知を外へ売り出し、県内に還元したい」という思いだったという。

 清水さばを入れたいと土佐清水市に足を運び、直接交渉するなど、嶺北産食材はもちろん県内各地の食材を仕入れて回った。

 難しかったのは長距離運送に耐える盛り付け。試験段階で汁物がこぼれたり、つぶれたりの失敗は数知れず。全部を小分けにして真空パックにすれば簡単だが、受け取った人の「皿鉢が来たで、という感覚を大切にしたい」(谷脇智宏専務)と、皿に組んだ形にこだわった。
 
 同町田井の店舗調理場では30日、日の出前からアルバイト含めて約50人が総がかりで、県外用41枚と地元用約670枚を1日で製造している。巻きずしを巻く人、アメゴの甘露煮を作る人、真空パック作業をする人…。仕上がった品々が1枚のプラスチック皿に盛り付けられた。

 値段は1枚1万円と2万円で、都市部のケータリングに比べて高めだが、谷脇専務は「皿鉢は気持ちが乗る特別な料理」。自信を持って送り出している。(森本敦士)

カテゴリー: 主要政治・経済嶺北


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