2018.12.29 08:35

室戸市の椎名大敷組合に29年ぶり新造船 国の補助金活用

椎名大敷組合の新造船「第38隼丸」(室戸市の椎名漁港)
椎名大敷組合の新造船「第38隼丸」(室戸市の椎名漁港)

 室戸市室戸岬町の椎名大敷組合の新造船「第38隼丸(はやぶさまる)」が完成し、このほど椎名漁港で祝いの神事などが行われた。同組合によると、新船が配備されるのは1989年以来。

 同組合では6隻の漁船を所有し、定置網漁を行っている。船の老朽化に伴い、国の漁船リース事業を活用し新船を造った。総事業費は約1億円で、国の補助が半分。

 福井県小浜市の造船会社が製作。11月に同市で進水式を行った後、今月中旬に椎名大敷組合に届けられた。

 繊維強化プラスチック(FRP)製で、総重量12トン、全長約16・1メートル、全幅約4・7メートル。小回りが利くように、船を横方向に動かすことのできる「サイドスラスター」を搭載した。

 25日の式典では大勢の住民や漁師が見守る中、新船を大漁旗で飾り、神事や餅投げ、沖を巡るなどして大漁を祈願した。橋本健組合長によると、新船は必要な装備を施し、来月から出漁する予定。

 定置網漁は地域に根差した伝統で、活力の源だけに、同組合は担い手確保などを図ろうと、パンフレットを作成してPRを図り、移住希望者を積極的に受け入れている。

 椎名地区では今春、旧椎名小学校を活用し、集落活動センターや「むろと廃校水族館」も完成。地域ににぎわいが生まれ、豊かな海の恵みや漁業文化を発信している。

 そうした中の新船完成に橋本組合長は「たくさん漁をして、地域と共にさらに盛り上がっていきたい」と決意を新たにしている。(馬場隼)

カテゴリー: 社会室戸


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