2018.12.21 08:40

秋葉まつり原点に碑 岩屋神社に住民建立 仁淀川町

住民らが建てた岩屋神社の由緒を説明する石碑(仁淀川町の岩屋地区)
住民らが建てた岩屋神社の由緒を説明する石碑(仁淀川町の岩屋地区)
 吾川郡仁淀川町の岩屋地区にある岩屋神社にこのほど、神社の歴史を記した石碑が完成した。集落の人口減や高齢化が進む中、秋葉神社(同町別枝)の祭神が最初に祭られた由緒ある神社について、後世に伝えようと住民有志らが尽力した。

 岩屋神社は800年以上前、安徳天皇の警護役として同地区を訪れた佐藤清巌(せいがん)が、静岡県の秋葉山から防火の神を勧請(かんじょう)し、長く祭ってきた。その後、祭神は数カ所を経て、1794年に秋葉神社に移された。現在も秋葉まつりでは、秋葉神社を出発した祭神が岩屋神社に“里帰り”する。

 地域の信仰の原点ともいえる地だが、同地区に暮らすのは高齢の3世帯のみとなり、伝承が危惧されていた。

 そんな中、約2年前に亡くなった地区出身の男性の遺族から「秋葉様のために役立ててほしい」と秋葉神社祭礼練り保存会に寄付が寄せられた。同保存会は地区住民や秋葉神社と話し合い、岩屋神社の歴史を石碑に残すことを企画。住民らにも協力を呼び掛け、男性の寄付と合わせて約160万円を集めて、12月上旬に石碑を建てた。

 石碑は高さ約2メートル。台座に地区で取れた石を使い、神社の歴史などを記したステンレス板を大きな石に埋め込んでいる。

 秋葉神社の中越八束宮司(60)は「岩屋地区だけでなく、秋葉さんや別枝地区全体を守ろうという多くの思いが結集した石碑」。同保存会の片岡和彦会長(66)は「地元の人も歴史を再認識し、理解を広げるきっかけになれば」と話していた。(森田千尋)

カテゴリー: 社会高吾北


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