2018.12.10 11:35

大人は入場禁止!?高知市出身の高校生がつくる「仮設都市」で究極の社会体験



高知市から島留学で島根県隠岐にわたった高校3年生の田部未空さん(隠岐島前高校)が主催するユニークなイベントが12月8日・9日の週末、現地で行われた。
島根県隠岐郡海士町のコミュニティセンターで開催された「島っ子ビレッジ~世界に1つだけのみんなの町をつくろう~」。


(田部未空さん提供)

センターのホールを貸しきって、小学生~中学生までの子どもだけの仮設都市を設計。親たちはホールの2階から見守る形はとれるものの、「都市」への入場は原則禁止。子どもたちは好きな職業を選んで「労働」を行い対価を得て、サービスを受けたり、仮設都市内の役所に納税できる。

今回のイベントでは、2日間で小学生を中心に50人以上の子どもが参加。銀行やJAのほか、地元の貝殻をつかって小物をつくる工房など7つの職が用意され、初日には「役場」で村長選挙もおこなわれた。


(田部未空さん提供)

労働の対価である通貨は「シーマ」と呼ばれ、30分の労働につき35シーマの報酬を得られる。税金として5シーマ納税し、残りのシーマは本やおかしなどの買い物のほか、起業資金にもできる。

イベントの発祥は、ドイツで30年以上前に始まった子ども向けの市民体験イベント「ミニ・ミュンヘン」。日本国内では「こどものまち」として各地で開催されており、今年10周年を迎えた高知版こどものまちは「とさっ子タウン」という名で親しまれている。


(田部未空さん提供)

未空さんは、小学校高学年の頃から弟と「とさっ子タウン」に参加。「知らない子と友達になれたり、仕事を体験できたのがすごく楽しかった」そうで、「毎年参加したい」と思うほど印象的なイベントだった。昨年夏、高知に帰省した際には実行委員になり運営側として参加。この楽しさを、隠岐の子どもたちにも経験してほしいと思い企画に至った。

島留学で隠岐にきて3年。島での生活は「嬉しいことも、つらいことも、普通じゃ体験できない濃い3年」だったそう。来春からは高知大学地域協働学部への進学が決まっている。「地域の人と関わりあいながら学んだり、地域を元気にするのが好き。もっと勉強して高知のために何かできる人になりたい」と語った。

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カテゴリー: 主要社会


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