2018.12.04 08:37

純和風「木のホテル」開館 美馬旅館が建築 高知県四万十町

窪川の中心街にオープンした「美馬旅館 はなれ 木のホテル」。四万十ヒノキを使った京町屋風だ(写真はいずれも四万十町本町)
窪川の中心街にオープンした「美馬旅館 はなれ 木のホテル」。四万十ヒノキを使った京町屋風だ(写真はいずれも四万十町本町)
県産材活用し新工法
 高知県高岡郡四万十町窪川地域の中心街に3日、四万十ヒノキを使った「美馬旅館 はなれ 木のホテル」がオープンした。1891年創業の同旅館初のホテルで、県の補助を使い、改修した本館食堂ともども構造材や内装材に町産材を活用した。四国霊場37番札所・岩本寺の参道沿いで、京町屋風の和の装いが景観にもマッチ。ホテル不足が指摘されていた窪川の新名所になりそうだ。

木の香漂うロビー。天井も高く広々とした造り
木の香漂うロビー。天井も高く広々とした造り
 美馬旅館は、小説家の林芙美子ら文人や財界人も利用した老舗宿で、現在の本館は1936年の建築。近年は門限がなく、個室型を望む客が増えたため、今年6代目館主を引き継いだ美馬勇作さん(47)が、事業費約8千万円で今春着工した。

 木造2階建てで、延べ床面積163平方メートル。県内で開発された木質壁ラーメン(ヒノキ材と県産スギ材のシングルウッドパネルを使った耐力壁)構造が特長で、開放感のある空間を確保した。バリアフリーのシングル6室、ツイン1室があり、公衆無線LANサービスWi―Fi(ワイファイ)も備えている。

 館内には、吉田茂の書や美馬さんと親交のある歌舞伎俳優・松本幸四郎さんら親子3代の隈(くま)取りを押し写した押隈(おしぐま)などを展示。「異色の画家」と評された町出身の今西中通(ちゅうつう)のデッサンも各室にあり、見どころ満載だ。

 2日のお披露目会では、約300人が見守る中、のれんの掛け初めで門出を祝った。尾﨑正直知事は「県産材を使った新しい工法で、県の林業振興面でも意義深い。地産外商のモデル建築に」と期待。美馬さんは「町内作家の個展などもやりたい。町の皆さまにも親しんでもらえる宿にしたい」と話している。

 来年2月末までは記念価格で、1泊素泊まり7560円(税込み)から。問い合わせは同旅館(0880・22・1103)へ。(横田宰成)

カテゴリー: 主要社会高幡


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