2018.11.23 08:45

不整脈の新しい検査カテーテル 高知の愛宕病院で四国初導入

新しい検査用カテーテルを使った手術。心臓の異常箇所を早く正確に特定できる(高知市の愛宕病院)
新しい検査用カテーテルを使った手術。心臓の異常箇所を早く正確に特定できる(高知市の愛宕病院)
 不整脈治療のため、心臓の異常箇所を効果的に検査する最新のカテーテルを、高知市愛宕町1丁目の愛宕病院が11月初旬に四国で初めて導入した。従来よりも早く正確な診断が可能となり、担当医師は「患者の身体的な負担軽減や、再発率が3~4割ほど下がる効果が期待できる」と話している。
 
 不整脈は、心臓の拍動のきっかけとなる電気刺激やそれを伝える回路に異常が生じることで脈が、速くなる▽遅くなる▽不規則になる―などの症状が出る。
 
 異常刺激によって拍動が乱れる「心房細動」の治療には原因部分を焼く手術を行う。手術時には、先端に電極が付いた検査用カテーテルを足の付け根の血管から挿入し、心臓内部の電気刺激を調べて異常箇所を特定する必要がある。
 
 愛宕病院で不整脈治療を担当する前田真吾医師(43)=東京医科歯科大学医学部付属病院の不整脈センター特任助教=は「不整脈の原因は複雑で見つけにくい。そのため、原因箇所の見落としによる再発も珍しくない」と指摘する。
 
 従来の検査用カテーテルは電極の形状から一方向だけの電気刺激しか検知できず、異常箇所を見つけるのに「患者によってばらつきがあるが、一般的には15分ほど必要」(前田医師)という。
 
 愛宕病院が導入した最新のカテーテルは「HDグリッド」と呼ばれ、先端の電極16個が4列に並んでいるのが特徴。縦横2方向の刺激を検知するため、異常箇所を特定する時間が、一般的には10分以下に短縮され、従来より見落としも減るという。
 
 前田医師は「時間短縮で合併症のリスクも減る。より難しい不整脈の症状にも力を発揮し、今後は県内の他の病院にも広がっていくだろう」。愛宕病院ではHDグリッドを使った手術を月に2、3例の頻度で行っている。(川嶋幹鷹)



ページトップへ