2018.11.21 08:40

物部色のフラフ舞う 高知県香美市で県外作家が滞在制作

風になびく大和由佳さんのアート作品、物部色のフラフ(香美市香北町永野)
11/25まで公開
 高知県香美市香北町で行われている芸術家の滞在制作「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」で、美術家の大和由佳さん(40)=埼玉県=がこのほど制作を終えた。フラフなど地域の住民生活に溶け込んだアート作品が香北町内で11月25日まで公開されている。

 「AIR」は芸術家が地域に滞在し、作品を制作展示する事業。香北町有志の「AirLite Kochi(エアライトコウチ)」の主催で、主にインスタレーション(空間展示)で活躍する大和さんが10月27日から制作していた。

 11月17日、香北町永野のカフェ「ocho(オーチョ)」で行われた作品公開イベントには約100人が参加。群馬県の太田市美術館の小金沢智学芸員(35)が、美術館の変遷や芸術との関わり方について説明した後、外に出て作品を見て歩いた。

 特に関心を集めたのがフラフのアート。大和さんはハチロー染工場(香美市土佐山田町楠目)に縦3メートル×横4・5メートルの無垢(むく)のフラフ1枚を発注。住民にテーブルクロスやシーツとして使ってもらったり、ユズ選別の敷物に活用してもらったりする中で、物部川に何度も浸し、染料で徐々にエメラルドグリーンの“物部色”に染め上げた。

 フラフは「オーチョ」近くの竹村純吉さん(70)宅で揚げられ、勇壮に風になびくと参加者は大喜び。竹村さんは「アートで盛り上げる田舎もえいろう。地域が一番喜んじゅう」と笑顔で見上げていた。

 「エアライト」のメンバー、西奥起一さん(50)は「地域が一体になったアートから新たなものの見方が生まれればうれしい」と話していた。

 「オーチョ」敷地内にある築150年の蔵ではフラフ制作の様子をまとめた映像作品、集落活動センター美良布では大和さんの写真展が楽しめる。

 11月23日午後2時~4時半、地域の木材でつえを作るワークショップも開かれる。参加費500円。問い合わせは事務局(0887・59・3759)へ。(竹内将史)

カテゴリー: 主要文化・芸能香長


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