2018.11.09 08:35

棚田に空色の鳥舞う 高知県香美市で有志企画のアート体験

里山の棚田にアート作品が完成した(香美市香北町永野)
里山の棚田にアート作品が完成した(香美市香北町永野)
 芸術家が地域に滞在し、作品を制作展示する「アーティスト・イン・レジデンス」が高知県香美市香北町で行われている。制作を進める大和由佳さん(39)=埼玉県=によるワークショップがこのほど、香北町永野の田であり、市内外の約60人が芸術を堪能した。 

 主にインスタレーション(空間展示)で活躍する全国的な美術家である大和さんを招いた「アーティスト・イン・レジデンス」は、アート活動を広げようと香北町有志が結成した「AirLite Kochi(エアライトコウチ)」主催で、高知県芸術祭の助成事業の一つ。

鳥の形をした器を田に埋め水を注ぐ大和由佳さん(香美市香北町永野)
鳥の形をした器を田に埋め水を注ぐ大和由佳さん(香美市香北町永野)
 11月4日のワークショップのテーマは「空をつかまえよう」。小川が近くに流れる棚田に、羽を広げた鳥形の器を埋め、川の水を張ることで、水面(みなも)に空が映りこむ。「渡り鳥が里の恵みに群がる光景にもなる」と大和さんは説明する。

 参加者はスコップなどで田に穴を掘り、45個の器を埋め水を注いだ。近くの高台から見下ろすと、空色に彩られた鳥たち。参加者は「里山にアートが降り立った」「太陽の位置や天気で表情が変わりそう」などの感想が飛び出した。

 にぎやかな声を聞きつけ住民も集まり、山里のアートを堪能。近くの谷内二美さん(90)は「きれいな作品。若い人がたくさんでえいねえ」とにっこり。大和さんは「地域の協力あってこその作品。何げない日常に溶け込むアートを楽しんでほしい」と話していた。展示は25日まで。

 17日午後2時~3時には、香北町のカフェ「ocho(オーチョ)」で太田市美術館(群馬県)の小金沢智学芸員がアートについて講演する。参加無料。問い合わせは事務局(0887・59・3759)へ。(竹内将史)

カテゴリー: 主要文化・芸能香長


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