2018.11.02 08:35

谷干城、志士の世界紹介 高知県四万十町で特別展続々

初日から大勢の人出でにぎわった谷干城史料展(四万十町立美術館)
初日から大勢の人出でにぎわった谷干城史料展(四万十町立美術館)
 西南戦争で熊本鎮台司令長官を務めた高知県高岡郡四万十町出身の谷干城(たてき)(1837~1911年)の生涯を振り返る「西郷を止めた男 谷干城史料展」が11月1日、四万十町茂串町の四万十町立美術館で始まった。「志国高知 幕末維新博」関連行事で30日まで。2日には、パネル展「四万十町と幕末維新 草莽(もう)の志士たち」(11月18日まで)も近くの古民家カフェ「半平」で開幕。幕末、明治を駆け抜けた人々の世界に浸れる秋になりそうだ。
 
熊本城の櫓(やぐら)から薩摩軍の様子をうかがう谷干城のジオラマ(四万十町立美術館)
熊本城の櫓(やぐら)から薩摩軍の様子をうかがう谷干城のジオラマ(四万十町立美術館)
 谷干城史料展は、四万十町「維新博」推進委員会の主催(観覧料100円)で、帽子や掛け軸、新聞付録など30点が並ぶ。「干城発信」で町と連携する熊本からも資料が寄せられ、1877(明治10)年の籠城戦を浮世絵風に描いた錦絵「谷干城君熊本城ニ防戦之図」(正念寺蔵)や、兵に軍紀を説いた「熊本鎮台告諭」(田原坂西南戦争資料館蔵)などが目を引く。
 
 「谷干城ミュージカル」の一座ら有志も関わり、海洋堂の関連会社「奇想天外」(四万十町下呉地)が作製した「龍馬暗殺」「籠城」「帝国議会演説」のジオラマも展示。推進委の林一将委員長は「新たに発掘、収集した資料も多い。政治家や教育者としての足跡も含め、干城の業績を後世に引き継ぎたい」としている。
 
 草莽の志士たち展は四万十町教育委員会主催。明治政府転覆計画に暗躍した堀内誠之進らの姿を写真や資料とともに紹介する。
 
 干城展は月曜、志士展は木曜休み。それぞれの問い合わせは、四万十町にぎわい創出課(0880・22・3281)、町教育委員会(0880・22・3576)へ。(横田宰成)

研究者の講演も
 11月9日午後1時半から半平で、堀内の伝記を執筆している早稲田大学の遠矢浩規教授が、攘夷派と古勤王党の歩みなどを解説。11日午後12時半からは、「谷干城」(中公新書)を記した青山学院大学の小林和幸教授が、近くの「しまんと町社会福祉協議会」で講演する。ともに入場無料。

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カテゴリー: 文化・芸能幕末維新博観光高幡


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