2018.10.23 08:36

こまどり姉妹が大心劇場に 高知県安田町で30年ぶり公演

大心劇場のステージで歌う「こまどり姉妹」。80歳という年齢を感じさせない歌声が響いた(写真はいずれも安田町の大心劇場)
大心劇場のステージで歌う「こまどり姉妹」。80歳という年齢を感じさせない歌声が響いた(写真はいずれも安田町の大心劇場)
観客 “昭和”に酔う
 80歳の双子の歌手「こまどり姉妹」が21日夜、高知県安芸郡安田町内京坊の大心劇場のステージに立った。昭和の懐かしさが色濃く残る約100席の劇場は住民らが詰め掛け満席となり、時代を彩った歌声に聞き入った。関係者によると、同町での公演は30年ぶり。

懐かしい映画ポスターに囲まれた劇場で、こまどり姉妹に喝采を送る観客
懐かしい映画ポスターに囲まれた劇場で、こまどり姉妹に喝采を送る観客
 こまどり姉妹は姉の並木栄子さん、妹の葉子さんのデュオ。大心劇場での舞台は、高松市でパブ劇場を経営する藤岡清春さん(70)が企画した。藤岡さんは、新聞記事で大心劇場の存在を知り、「こまどり姉妹の雰囲気に合うのではないか」と今春に劇場を訪れて開催を打診。父がファンだったという館主の小松秀吉さん(66)も快諾した。

 こまどり姉妹は「ソーラン渡り鳥」で登場。1959年のデビュー曲「浅草姉妹」や「三味線姉妹」など代表曲を中心に三味線も交え、息ぴったりのステージを披露した。

 「皆さんに会えるのを楽しみに、朝から一生懸命お化粧した。若い頃は30分でできたけど、5時間半もかかり、まだ未完成でございます」「いつも歌詞を忘れてるけど、今日は歌えたわねぇ」と年齢をネタにしたトークでも盛り上げた。

 2人で流しをして家計を支えたことや、葉子さんのがん闘病の話などもユーモアたっぷりに披露。会場は拍手と笑い声が絶えなかった。

 子どもの頃からのファンという奈半利町の介護福祉士、梅原治子さん(65)は「『三味線姉妹』に人生が重なり、力をもらってきた。あの年で、あの声が出ることは素晴らしい」と涙を浮かべていた。

 こまどり姉妹の2人は「私たちを見て、お客さんがあんなに喜んでくれた。涙が出るくらいうれしかった」と感激していた。(北原省吾)

カテゴリー: 安芸高知のニュース

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