2018.10.22 08:32

豪雨浸水を防ぐ巨大貯留管 高知市街の地下走る

 果てなく続く、がらんどうのトンネル。何の飾り気もない真ん丸の横穴が、高知市内のある場所を貫通している。直径は3.5メートル、大人2人が縦にすっぽりと入る大きさだ。

下水道管に設けられた分水施設。右側の下水道管からあふれた雨水が左の小穴を通り、下部のトンネルに流れ落ちる(下図参考)=提供写真
下水道管に設けられた分水施設。右側の下水道管からあふれた雨水が左の小穴を通り、下部のトンネルに流れ落ちる(下図参考)=提供写真
 集中豪雨時などの浸水対策として、高知市は江ノ口地区北部の地下に雨水貯留管を整備した。貯留管は雨水をためながら排水できる巨大なトンネル構造。既存の下水道管の排水能力を超える雨が降った場合、下部の貯留管に流し集めて排水する。県内初の設備で、浸水被害の低減を図る狙いがある。

 貯留管が設置されたのは、高埇―宝町の東西約2・7キロを結ぶ産業道路の地下(管の直径3・5メートル)と、産業道路からJR高知駅北口付近までの南北420メートル区間(同1・7メートル)。25メートルプール約70杯分に相当する約2万6400トンを貯水することができる。

 貯留管は既存の下水道管の数メートル地下に埋設されている。下水道管には計9カ所の分水施設が新たに造られ、管内の水量が一定の水位を超えると、あふれた雨水が貯留管に流れ落ちる仕組みだ。貯留管内の水は、弥右衛門公園(高知市高埇)のポンプ場まで運ばれ、久万川に排水される。

 高知市は1975、1976年の連年台風災害以降、雨水処理基準を1時間雨量77ミリに設定して...

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カテゴリー: 政治・経済


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