2016.01.27 11:49

高知県越知町の北島病院がリハビリ歩行補助用のロボスーツを導入

ロボットスーツを脚に装着し、歩行のリハビリを行う患者(越知町越知甲)
ロボットスーツを脚に装着し、歩行のリハビリを行う患者(越知町越知甲)
 高知県高岡郡越知町越知甲の北島病院(北島清彰院長)はこのほど、脳卒中などの患者が歩行などのリハビリをする際の補助具として、最先端技術を駆使したロボットスーツを導入した。患者からも「膝の曲げ伸ばしが楽になった」などと好評で、関係者は「少しでも歩行機能が回復すれば、患者だけでなく、周囲の人も幸せになる」と効果を期待している。

 導入したのは、医療や作業用ロボットを開発するサイバーダイン社(茨城県つくば市)の「Hybrid Assistive Limb(HAL)下肢タイプ」1機。

 サイバーダイン社は筑波大学の研究機関を中心に、脳神経科学やロボット工学などの研究成果を生かすため、2004年に設立された。2013年には欧州で、ロボットでは初めて医療用機器として認可を受けるなど、医療用ロボット製作分野では世界的な先進企業。サイバーダイン社の製品を脳卒中などの疾患に対して使うのは、高知県内では北島病院が初めてだ。

 ロボットスーツは下半身に装着し、人が体を動かそうとする時に脳から出る生体電位信号を脚に付けたセンサーで読み取り、その動きを効果的に補助できるよう動力部分が駆動する。自分の意志で脚を動かす感覚を取り戻すことで、歩行機能などの回復を目指す。

 地域の高齢化が進み、脳卒中などで寝たきりになる患者も増えている。北島病院リハビリテーション部は、機能回復の手だてを増やそうと、2015年春から職員が県外の施設などでロボットを活用する講習会に参加したり、院内で研修を行ったりして導入準備を進めてきた。

 2015年末から脳卒中や脊髄損傷、パーキンソン病で歩行などが困難になった患者5人のリハビリに活用。1回当たりの使用時間は20~60分ほどだが、「脚がスムーズに前へ出るようになった」などと装着効果が出ている。

 装着、使用時に複数の職員が必要で、また患者ごとにリハビリ内容が違うため動作を制御するプログラム入力にも時間がかかるが、北島院長は「早期離床、早期リハを進め、患者が少しの距離でも動けるようになれば、家族の介護も楽になる。今後も効果的にロボットを活用していきたい」と話している。

カテゴリー: 医療・健康ニュース高吾北


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