2018.10.12 08:35

高知県安田町で企画展「六世 竹本土佐太夫の軌跡」 文楽で活躍

竹本土佐太夫の生涯をたどる企画展 (安田町の安田まちなみ交流館「和」) 
竹本土佐太夫の生涯をたどる企画展 (安田町の安田まちなみ交流館「和」) 
 高知県安芸郡安田町に生まれ、明治から昭和初期に文楽の世界で活躍した6代目竹本土佐太夫(1863~1941年)の生涯をたどる企画展「六世 竹本土佐太夫の軌跡展」が13日、安田まちなみ交流館「和(なごみ)」で開幕する。書簡や掛け軸など史料約50点と、波乱の一生をまとめたパネルが楽しめる。来年3月24日まで。

 安田町教育委員会の主催で「志国高知 幕末維新博」の関連企画。

 土佐太夫は高知市に転居後、紙屋にでっち奉公。浄瑠璃好きの主人の影響を受け、当時城下で盛んだった芸能に親しんだ。

 一時は政治家を志し、親類の後藤象二郎の書生となったが、美声を聞いた後藤から太夫として身を立てることを勧められる。20代半ばで竹本大隅太夫に弟子入りすると頭角を現し、大阪・文楽座などの看板スターに。1924年、還暦を過ぎて6代目竹本土佐太夫を襲名した。

 会場には文楽の人形や、県外の子孫が寄せた土佐太夫直筆の掛け軸などを展示。土佐太夫が高知のひいき筋に宛てた手紙では、才能ある県内の若手が文楽座に入り、喜んでいることが記されている。

 安田まちなみ交流館は「文楽座に辞表を出したり、後藤が勧める文楽の師匠への弟子入りを断ったりと、土佐太夫はいごっそうでもあった。展示を通じて郷土が生んだスターへの理解を深めてほしい」と話している。火曜休館。

開幕日に浄瑠璃公演
 企画展のキックオフとして、県内で浄瑠璃語りを行う竹本美園さん(高知市)が、13日午後1時から安田まちなみ交流館「和」で公演する。演目は「傾城(けいせい)阿波の鳴門」。入場無料。(北原省吾)

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カテゴリー: 文化・芸能幕末維新博安芸観光


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