2018.10.11 08:33

ミレービスケット好調 高知市の野村煎豆加工店が工場増設へ

現工場のミレービスケット製造ライン(高知市大津乙の野村煎豆加工店)
現工場のミレービスケット製造ライン(高知市大津乙の野村煎豆加工店)
生産能力5割増
 高知を代表する菓子「ミレービスケット」の増産へ、野村煎豆加工店(高知市大津乙、野村純司社長)は、本社工場の近くに第2工場を建設する。約10年前から始めた県外販売が好調で、需要に供給が追いつかない状況となっており、生産能力を5割ほど増強する。
 
 ミレーは、ビスケット生地をパーム油と菜種油を混ぜた油で揚げた、シンプルなビスケット。定番の塩味のほか、キャラメルやコーヒーなど10種類以上の味を展開し、油で揚げない「ノンフライ」は防災用にも扱われる。チョコサンドやアイスなど他企業とのコラボ商品も増えている。
 
 同社は増産に当たり、食品工業団地内にある本社工場から約120メートル南に建設用地(約1300平方メートル)を取得。建物面積は約550平方メートルで、設備を含む投資は約2億2千万円を見込む。今月中にも着工し、稼働は来春の予定。10人程度の新規雇用を想定している。
 
 新工場では、ミレーを揚げた後、冷却、包装、段ボール詰めなどの工程を一貫して行うことができる製造ラインを導入。各工程が分かれている現工場に対し、生産効率の向上も図る。新工場は販売量の多い塩味を中心に製造する計画。見学センターを設けるほか、食品衛生管理の認証制度「県版HACCP(ハサップ)」の最上位ランクの取得も目指す。
 
 ミレーは1950年代から作られ、長く売り先は高知県内が中心だった。10年ほど前から県外の展示会に参加し、地産外商を強化。素朴で懐かしい味が人気で、テレビや雑誌で取り上げられるようになり、認知度が上がっている。
 
 ミレーの躍進に伴い、同社の年商は2009年3月期の3億3200万円から、18年3月期は16億5600万円(うちミレー13億4900万円)と、10年で約5倍に伸びた。19年3月期は20億円を見込んでいる。
 
 野村有弘専務は「海外展開も視野にミレーの販路をさらに広げ、高知のPRにもつなげたい」と話している。(井上智仁)

カテゴリー: 主要政治・経済高知中央


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