2018.10.06 08:35

豊かな個性感じて 高知市でスピリットアート展開幕

オープン直後からにぎわった「スピリットアート」(高知市の県立美術館)
オープン直後からにぎわった「スピリットアート」(高知市の県立美術館)

 第22回スピリットアート(県障害者美術展)が10月5日、高知市高須の県立美術館で始まった。絵画や工芸など5部門の入賞作品256点を展示。作り手の豊かな個性を感じさせる作品が訪れた人々を魅了している。14日まで。

 県と同展実行委員会の主催。今年は858人から過去最多となる1187点が出品された。会場には、鉛筆の削りかすを細かく貼り重ねて羽毛を表現した鳥の立体作品や、大胆な筆遣いの書道作品などが並ぶ。

 絵画で入選した鍵山美波さん(28)=香美市=は「空の一日」と題し、水彩絵の具で3枚の画用紙に、朝焼けから夕暮れまでの空色を表現した。

 会場を訪れた母親の三紀さん(52)によると、美波さんは「鉛筆で線を書くのも難しい」状態だったが、2年前に筆を持ち始め、絵画を楽しむようになった。三紀さんは「最近は筆で絵の具を塗るように、食パンの隅まできれいにバターを塗って渡してくれる。筆と出合ってできることが増えたみたい」と笑みをこぼした。

 高知ハーモニー・ホスピタル(高知市南金田)のデイケア室からは、絵画で西村優子さん(37)らが入選。

 かき氷を描いた西村さんは「前回までは鉛筆画で応募していたが、今回はかき氷の鮮やかな色彩を表現するため絵の具に挑戦した」。職員は「病気を忘れて何かに熱中できる時間はとても貴重。表情も普段と全然違いましたよ」と話していた。(木田名奈子)

カテゴリー: 文化・芸能高知中央


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