2018.09.28 08:40

通過点から目的地に 道の駅「土佐さめうら」20年 高知県土佐町

地場産品などの扱いを増やしている道の駅「土佐さめうら」の店内(高知県土佐郡土佐町田井)
 高知県土佐郡土佐町田井の道の駅「土佐さめうら」が今年、20周年を迎え、9月29日に感謝イベントを行う。1998年に県内11番目の道の駅として国道439号沿いに誕生し、親しまれる観光交流拠点として、発信を続けている。

 「土佐さめうら」は事業費3億8千万円(県3億円、土佐町8千万円)で完成。休憩・案内所(木造平屋)と食堂が入る物産館(同2階建て)に、当時は珍しかったコインシャワーも備えた。住民が看板などを手掛け、手作り感も魅力だった。地元産木材をふんだんに使い、店内に入ると今も木の香りが漂う。

 NPO法人「土佐さめうら観光協会」が運営し、週末はツーリング客らでにぎわう。99年からパートとして働く杉本久子さん(69)は「昔はのんびりしていた」と懐かしがる一方、「今はあらゆる物がないと、お客さんが納得しない」と変化を感じている。

 開業初期、来客は年間3万人台だったが、その後、長らく2万人台で低迷。2014年から3代目駅長を務める和田啓士さん(53)は、その後、吾川郡いの町に道の駅ができたことや、国道439号が主に生活道として活用されていることなどを苦戦の要因とする。

 そこで「食で売り出し、通過駅から目的地に」と、土佐あかうしが味わえる「手ぶらでバーベキュー」や牛串販売を開始。店内の休憩スペースを売り場に変え、地元の野菜や米、地酒コーナーを増やしてきた。

 すると、15年度に初めて来客が4万人を突破し、以後、5万人に迫る勢い。売上高も昨年度、過去最高の3300万円を記録した。和田駅長は「今後もほかの駅と差別化を図り、町内外の人に愛される交流施設にしたい」と話している。

青空市や抽選会 ビアガーデンも
 感謝イベントは午前10時スタート。青空市が並び、抽選会やライブ、餅まきを行う。午後6時からはビアガーデンを開催。通常3500円のバーベキューチケットを2500円で販売する。問い合わせは「土佐さめうら」(0887・82・1680)へ。(森本敦士)

カテゴリー: 社会政治・経済嶺北


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