2018.09.07 08:00

小社会 「恐れの中に、恐るべかりけるは、ただ地震なりけり」。...

 「恐れの中に、恐るべかりけるは、ただ地震なりけり」。鴨長明(かものちょうめい)は「方丈記」の中で、大火事、竜巻、飢饉(ききん)などの厄災のうち最も恐ろしいのは地震と説いている。根拠となったのは1185(元暦(げんりゃく)2)年の京都地震だ。

 長明は地震を、「山はくずれて河をうずめ、海はひっくり返えって、陸地をひたしてしまった。土が裂けて水が湧き出し、岩石が割れて谷にころがりこむ」(現代語訳・川瀬一馬)と描いた。

 そんな惨禍が、現代にまた繰り返された。きのう未明、北海道で震度7の大地震があった。同じ震度が観測された、熊本地震から2年しかたっていない。北海道では初めてという。有数の地震国の恐ろしさを痛感する。

 大規模な土砂崩れの現場や家屋倒壊の様子は、長明が書いた800年以上前の地震とそっくりだ。午前3時すぎの発生といえば、人々は眠りについている時間。家の中にいると、たちまち押しつぶされそうになる。外へ走り出れば、地面がひどく割れ裂けると「方丈記」は語る。

 既に多くの死傷者が出ている。安否の分からない家族を待つ方々は、さぞ不安な時を過ごしていよう。心が痛む。

 折しも地震の直前、台風21号の影響で関西空港が壊滅的打撃を受けた。北海道も一時道内全戸が停電するなど、市民生活に大きな影響が出ている。が、インフラはいずれ復旧する。今は人命第一。最大級の恐れを体験した道民に、息の長い支援が必要だ。


9月7日のこよみ。
旧暦の7月28日に当たります。みずのえ とら 一白 仏滅。
日の出は5時43分、日の入りは18時24分。
月の出は2時29分、月の入りは16時42分、月齢は26.7です。
潮は中潮で、満潮は高知港標準で3時17分、潮位178センチと、16時54分、潮位189センチです。
干潮は10時05分、潮位30センチと、22時36分、潮位95センチです。

9月8日のこよみ。
旧暦の7月29日に当たります。みずのと う 九紫 大安。
日の出は5時44分、日の入りは18時23分。
月の出は3時37分、月の入りは17時31分、月齢は27.7です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で4時16分、潮位192センチと、17時33分、潮位199センチです。
干潮は10時55分、潮位19センチと、23時19分、潮位80センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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