2018.09.05 08:45

台風21号 高知県東部で建物損壊相次ぐ

強風で屋根が一部破損した室戸市観光協会案内所。手前は中岡慎太郎像(4日午後4時45分、室戸市室戸岬町) 
強風で屋根が一部破損した室戸市観光協会案内所。手前は中岡慎太郎像(4日午後4時45分、室戸市室戸岬町) 
 関西地方に大きな被害をもたらした台風21号は4日、高知県内でも東部を中心に爪痕を残した。暴風雨によって室戸市や安芸市などで建物の破損が相次いだほか、高知市では90歳女性が転倒しけがを負った。

 室戸市元乙の崎山台地では木や電柱が根こそぎ倒れ、あちこちの道路をふさいだ。近くの農家、川上明さん(59)は、同市室戸岬町の防潮堤が決壊して3人が犠牲になった2004年の台風23号以来の強風を感じたといい、「最近では聞かない『ゴー』というごう音だった」と振り返った。

強風で倒壊した中岡慎太郎像下の電話ボックス(4日午後4時50分ごろ、室戸市室戸岬町)
強風で倒壊した中岡慎太郎像下の電話ボックス(4日午後4時50分ごろ、室戸市室戸岬町)
 室戸岬周辺で電話ボックスが大破したほか観光案内所の屋根の一部がはがれた。室戸市領家では宿泊施設「ニューサンパレスむろと」の窓ガラスが飛んできたベニヤ板で破損するなど、市内の広い範囲で被害が出た。

 安芸郡東洋町でも住宅や倉庫の破損が複数確認された。同日正午ごろには東洋町河内の小池川の水位が上昇。側道に水があふれるなど一時緊迫した。

 同郡奈半利町の奈半利港では、係留ロープが切れて防波堤工事用の台船(高さ18メートル、幅31メートル)が一時港内を漂流。直径10センチのロープ9本と5トンのアンカー三つを使って係留していたというが、施工会社の社員は「例年にない風と波が影響した」と話した。

 安芸市下山の大山岬近くでは、11年に高校生らが協力して建てた遍路用の休憩所(高さ3・6メートル)が高波と強風の影響で倒壊した。

 高知市では4日午前11時ごろ、90歳の女性が友人宅を出ようとしたところ、強風にあおられて転倒。腰などを打つ軽傷を負った。(高知新聞取材班)

カテゴリー: 社会


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