2018.09.01 08:00

小社会 日本の国土を竜のような巨大な動物がぐるっと囲んで…

 日本の国土を竜のような巨大な動物がぐるっと囲んでいる。自らのしっぽをくわえているから円環状だ。頭部には剣が突っ立っていて、竜の体が動かないよう押さえているふうにみえる。

 歴史学者の黒田日出男さんの「龍の棲(す)む日本」(岩波新書)に出ている「大日本国地震之図」である。江戸時代初めの1624年の作で、地名には「とさ」の2文字もみえる。あれっ、かつてはナマズが地震を起こすと考えられていたのではなかったか。

 黒田さんによると、ナマズが登場するのは17世紀後半。それ以前は地震の一つに竜が起こす「竜神動」「竜王動」があると捉えられていたという。地震のほか、火山や降雨などにも関係するとみられていた。竜は日本の「守護神」であると同時に、厄災をもたらす存在でもあった。

 日本を襲う自然災害は変わらないが、それを竜のせいと考える人はいないはず。自然現象について科学的な解明が進み、防災・減災への備えが積み重ねられてきた。台風の進路予想一つをみても明らかだろう。

 それでも備えが万全になることはあり得まい。自然の営みは時に人知を軽々と超えてしまう。まるで私たちをあざ笑うかのようだが、あきらめるわけにはいかない。天変地異を正しく恐れながら、命を守るための努力を続けるほかない。

 きょう9月1日は「防災の日」。はるか南海上にある台風21号が来週には日本に近づいてくる。


9月1日のこよみ。
旧暦の7月22日に当たります。ひのえ さる 七赤 仏滅。
日の出は5時39分、日の入りは18時32分。
月の出は22時04分、月の入りは10時42分、月齢は20.7です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で3時07分、潮位64センチと、15時08分、潮位79センチです。
満潮は9時15分、潮位172センチと、21時19分、潮位180センチです。

9月2日のこよみ。
旧暦の7月23日に当たります。ひのと とり 六白 大安。
日の出は5時40分、日の入りは18時31分。
月の出は22時45分、月の入りは11時43分、月齢は21.7です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で3時55分、潮位65センチと、15時50分、潮位95センチです。
満潮は10時12分、潮位161センチと、21時58分、潮位172センチです。


カテゴリー: 小社会コラム


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