2018.08.27 08:32

夏の夜に幽玄の舞 高知県四万十町「幡多神楽」夜間公演

鯛釣りの舞ともいわれる「猿田事代の舞」では笑いも巻き起こった(四万十町の星神社)
鯛釣りの舞ともいわれる「猿田事代の舞」では笑いも巻き起こった(四万十町の星神社)

 高知県高岡郡四万十町十和地域に伝わる国の重要無形民俗文化財「幡多神楽」の夜間公演が25日夜、同町十川の星神社神楽殿で行われた。月明かりとかがり火に照らされた幽玄の舞を、県内外から詰め掛けた約150人が堪能した。

 幡多神楽は、四万十町久保川の神主が津野山神楽に演目を加え、1854(安政元)年に奉納したのが起源。全18演目を演じると5時間を超える大作だ。

 昭和30年代からは地元の保存会(竹内朗会長)が、毎年5月の節句公演などで披露。夜間公演は「奥四万十博」の関連行事として3年前に始まり、昨年からは日帰りツアーもスタートしている。

 今回は、「鬼神払(きじんばらい)の舞」「稲荷大国(いなりだいこく)の舞」など7演目を奉納。軽やかな太鼓とかねに乗り、金山彦(かなやまひこ)などの神々が刀を手に舞い踊り、五方の悪を払った。「猿田事代(さるたことしろ)の舞」では、神様2人が客席から“ご祝儀”を釣り上げるさまに、笑いも巻き起こった。

 地元の山本咲来さん(7)と実咲ちゃん(4)姉妹は、「弓の舞」を披露した父親の俊之さん(35)から矢をもらい、「家に飾る」とにっこり。約2時間の長丁場だったが、観客たちは「迫力あり、ユーモアありであっという間です」と満足げだった。(横田宰成)

カテゴリー: 文化・芸能高幡


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