2016.02.09 15:41

高知県安芸市職員・小松さんデザインが東日本大震災復興銀貨に

製造が進む千円銀貨「握手する日本列島と桜」(大阪市北区の造幣局)
製造が進む千円銀貨「握手する日本列島と桜」(大阪市北区の造幣局)
「握手する列島」思い形に
 高知県の安芸市役所職員の小松幸司さん(44)=高知県安芸市内原野=がデザインした記念貨幣が、大阪市北区の造幣局で製造されている。東日本大震災の復興費用に充てる「個人向け復興応援国債」の購入者に贈られる純銀製の千円銀貨。小松さんは「阪神大震災で無力だった僕が、東日本では微力でも復興支援に関わることができた」と話している。

「奇跡の一本松」を訪れ、銀貨の図案を手にする小松幸司さん(2015年10月、岩手県陸前高田市=小松さん提供)
「奇跡の一本松」を訪れ、銀貨の図案を手にする小松幸司さん(2015年10月、岩手県陸前高田市=小松さん提供)
 記念貨幣は2012年度に1~4次に分けて募集・発行された応援国債を3年間保有した人に対し、残高に応じて贈呈される。1万円金貨と千円銀貨の2種類。2015年度に4次に分けて発行され、2~4次の金銀両貨幣は、表面計6種の図柄を公募した。裏面はすべて共通で、岩手県陸前高田市で津波に耐えた「奇跡の一本松」とハトが描かれている。

 第4次銀貨の表面に選ばれた小松さんの作品は「握手する日本列島と桜」。日本列島の東西が手をつなぐように描かれ、周囲にピンクの桜の花びらをちりばめた。背景もピンクのグラデーションで彩られている。

 小松さんは神戸芸術工科大学でデザインを専攻し、1994年に卒業した後は高知に帰ってきた。

 1995年、阪神大震災が発生する。「大学時代を過ごした場所なのにボランティアも何もできなかった」。その思いが消えぬうちに東日本大震災が起き、「自分のできる支援を模索した結果がデザインだった」という

 震災発生後の2011年3月20日から、絆をテーマに手と手をつないだ絵柄のデザイン作品100点を短文投稿サイト「ツイッター」で発表。ちょうど貨幣の図案公募を知り、最も反響のあった作品を基に応募し、2012年に採用が決まった。

 小松さんは2015年10月、採用された図案を手に「奇跡の一本松」を訪れた。地震の爪痕が残る現地を目にし「東日本大震災を忘れてはいけない。南海トラフ地震対策に生かさないといけない」との思いを新たにしている。

復興事業記念貨幣の第4次発行分を販売

 造幣局は東日本大震災復興事業記念プルーフ貨幣セット(第4次発行分)を販売する。

 1万円金貨(1万枚)と千円銀貨(4万枚)の2種類。価格は金貨9万5千円、銀貨9500円。復興応援国債購入者へ贈呈分を除いた金貨約9千枚、銀貨約3万4千枚が一般販売に回る。

 購入は造幣局へ、はがきかインターネットで申し込む。17日締め切り(消印有効)。販売予定数を超えた場合は抽選し、今年3月下旬から振込用紙を送付する。

 はがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記し、〒5390035(銀貨は0058)、日本郵便大阪北郵便局造幣局復興金貨=または銀貨=(第四次)係へ。

 問い合わせはハローダイヤル(050・5548・8686)へ。

カテゴリー: 文化・芸能安芸


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