2018.08.18 08:50

注文殺到「高知の財布」作ったのは...フリースクール出身の24歳アーティスト

「高知」ブランドを作った中島匠一さん。財布のほか、名刺入れ、靴などもある(高知新聞社=久保俊典撮影)
「高知」ブランドを作った中島匠一さん。財布のほか、名刺入れ、靴などもある(高知新聞社=久保俊典撮影)

ノンスタ石田さんツイートで人気
 有名ブランドのコーチ(COACH)ならぬ「高知」の文字をちりばめた財布が、よさこい祭りを境に飛ぶように売れている。高知市のアーティスト、中島匠一(しょういち)さん(24)が7月に販売を始めたオリジナル商品。「高知の財布」を知ったお笑いコンビ「NON STYLE(ノンスタイル)」の石田明さん(38)のツイッター投稿で注文が殺到し、中島さんは「何もかも追い付かない」とうれしい悲鳴を上げている。

 中島さんは高知北高校、大阪芸術大学を卒業後、高知を盛り上げようと今年に入り、「高知」ブランドを旗揚げした。グッチなど欧州の高級ブランドを意識し、高知のロゴ入りの財布、靴などを展開。資金はインターネットのクラウドファンディングで集め、中国の工場に発注して製作しているという。

 当初は3日に1個売れるか売れないかだったが、よさこい祭りが転機になった。

 祭り期間中の10日に高知大丸(高知市)で店頭販売をしていた時、RKC高知放送の中継ゲストとしてノンスタイルが来高している、と友人が教えてくれた。仕事の合間に休憩している石田さんに運よく遭遇し、財布をプレゼントしたという。

 「うそ? いいの?」。石田さんはそう驚きつつ喜んでくれたが、翌11日のツイートで「COACHやと思ったら高知やった」。残念そうな顔で「高知の財布」を手にした石田さんの写真は瞬く間に拡散した。

 財布は限定150個の予定だったが、テレビやネットニュースでも取り上げられたため、予約販売分も含めて4500個がわずか数日で完売。中島さんは混乱回避へ予約受け付けをいったん停止した。石田さんのツイートは17日現在、17万超の「いいね」がついている。

 「『高知』ブランドは自分を表現するアート」と語る中島さん。原点は中学時代に通ったフリースクール。当時は不登校で悩んでいたが、そこで出会った仲間や先生から認めてもらい、人と違うことをすることを楽しめるようになったという。

 財布が思いがけずヒットし、当初の「全国に高知を広める」との目標には到達。だが、中島さんにはもう一つ大きな夢がある。有名になり、「フリースクールは大事」と伝えること。「何らかの形で恩返しをしたい」と真剣なまなざしで話した。(河本真澄)

カテゴリー: 主要社会高知中央


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