2016.01.26 11:24

高知道で冬用タイヤ通行可6時間で終了なぜ?「条件次第」

高知道に入る車を点検するため準備する西日本高速道路の作業員ら(24日午後8時50分ごろ、大豊町の大豊IC付近) 
高知道に入る車を点検するため準備する西日本高速道路の作業員ら(24日午後8時50分ごろ、大豊町の大豊IC付近) 
 冬の高知自動車道はよく止まる―。そんな不便を解消するため、西日本高速道路(大阪市)が「冬用タイヤなら走行できる」という緩和策を1月24日夜に初めて実施した。ところが、スタートから6時間後の25日未明には再び通行止めに。路面の雪がなくなった昼すぎまで通行止めは続き、ドライバーからは「やっぱり不便なまま?」の声が上がった。

 高知道の冬用タイヤ規制は西日本高速道路が昨冬導入。大豊インターチェンジ(IC)―川之江東ジャンクション(JCT)間で、スタッドレスタイヤかスノータイヤを装着した車なら降雪時でも通行できる。

 週末からの雪で大豊IC―川之江東JCTの区間は24日未明、いったん通行止めになった。その後、除雪作業などを行い24日午後8時半、「冬用タイヤならOK」が始まった。昨冬は運用実績がなかったため、高知道ではこれが初実施でもあった。

 ところが、“鳴り物入り”で始まったにもかかわらず、わずか6時間ほど後の25日午前2時20分には大豊ICのゲートが再び閉じられ、通行できなくなってしまった。

 西日本高速道路によると、雪の影響で川之江JCTまでの高松道と松山道、川之江東JCTまでの徳島道がいずれも全面通行止めになり、「大豊―川之江東」間だけを通行できるようにしても高速道路を降りることができないため、という。

 「冬用タイヤなら通れる」と知って高速に向かったドライバーは思わぬ「ゲート閉鎖」に戸惑うばかり。

 25日午前2時に高知市を出て、香川県坂出市まで商品を取りに行こうとしていた男性(34)は「えっ、という感じです。なんで走れないの、って」。国道32号も雪で通れず結局、室戸岬回りで坂出に向かったという。

 そもそも北海道や東北地方では、極度の悪天候などにならない限り、積雪の中でも高速道路を当たり前に走ることができる。

 どうして高知道はすぐ閉まるのか。

 西日本高速道路四国支社によると、四国では雪道に不慣れな運転手が多いことや、冬用タイヤがあまり普及していないことが理由。多くの車がノーマルタイヤのため、道路の除雪が間に合わなければ通行止めになるという。

 西日本高速道路四国支社の担当者は「今回は周辺の高速道が通行止めになったので途中でやめざるを得なかった。条件が合えば、今後はできるだけ早急に実施できるようにしたい」と話している。

■冬用タイヤ■ 雪の上を走行するための特殊なタイヤ。ノーマルタイヤに比べて滑り止めに深い溝が刻んであるスノータイヤと、ゴムの材質と表面の溝の形を工夫したスタッドレスタイヤなどがある。

カテゴリー: 環境・科学


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