2018.08.17 08:00

小社会 日本の海岸線を歩くこと、ざっと3万5千キロ。人...

 日本の海岸線を歩くこと、ざっと3万5千キロ。人の歩幅を2歩で1・8メートルとすると、歩数では約4千万歩になる。作家の井上ひさしさんが「四千万歩の男」として描いたのが江戸時代、実測による日本地図を作成した伊能忠敬。

 1818年に没してから200年。土佐での測量ルートを高知新聞記者がたどり紙面で紹介しているが、今さらながら驚かされるのが忠敬の経歴だ。千葉の名家の婿養子となり、測量学を学び始めたのは隠居後の50歳から。

 江戸に出て息子ほども年齢の離れた先生について、新しい知識を吸収した。55歳から全国を巡り、73歳で亡くなる直前まで誰にもできなかった大仕事に没頭した。まさに「一身にして二生を経る」を地でいく生涯だろう。

 昔の人はすごい、と感心していたら現代にもいた。山口県周防大島町で行方不明となった2歳の男の子を発見した78歳、尾畠春夫さん。「尊い命が助かってよかった」。豪快に笑いながら話した言葉に、日本中がうなずいた。

 65歳まで大分で鮮魚店を営んだ。引退後は東日本大震災や西日本豪雨など災害のたびに被災地へ。遺品探しや泥かきに汗を流した。ボランティアで全国を回る第二の人生には頭が下がる。

 〈これから日本全土を測る生涯の天職を始める。前途遼洋なり〉。4千万歩の旅に意気込む忠敬の言葉だ。「人生100年時代」。引退、定年後をどう生きるか。私たちの前途もまた広い。


8月17日のこよみ。
旧暦の7月7日に当たります。 かのと み 四緑 先勝。
日の出は5時29分、日の入りは18時50分。
月の出は11時28分、月の入りは22時49分、月齢は5.7です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で3時53分、潮位72センチと、15時53分、潮位84センチです。
満潮は10時01分、潮位162センチと、22時05分、潮位175センチです。

8月18日のこよみ。
旧暦の7月8日に当たります。みずのえ うま 三碧 友引。
日の出は5時30分、日の入りは18時49分。
月の出は12時27分、月の入りは23時26分、月齢は6.7です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で4時49分、潮位76センチと、16時36分、潮位103センチです。
満潮は11時09分、潮位148センチと、22時46分、潮位166センチです。



カテゴリー: 小社会コラム


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